10月24日、株式会社ウィルフは、複数の事業会社とベンチャーキャピタルから資金調達を実施した。出資したのはMistletoe株式会社とクックパッド株式会社、株式会社ネクスト、East Ventures、efu Investmentの5社。調達した資金は、講座品質向上と卒業生支援体制構築に充てられる見込み。

【ライターの視点】
起業志望者向けのビジネススクールや学生起業家向けのシェアハウスを運営するウィルフが資金調達したようです。
教育系ベンチャーの資金調達ニュースはたくさん見てきましたが、起業家教育の分野というのは珍しいですね。同じ起業家教育に関わる者としては、嬉しいニュースです。
ここ数年は起業したてのベンチャーに出資をするシード・アクセラレーターがたくさん出現しました。出資者のMistletoe株式会社代表の孫泰蔵氏(ソフトバンクの孫正義社長の弟)もMOVIDA JAPANというシード・アクセラレーターを運営しています。
出資を受けたベンチャーの中でも、事業を成長させることができるのは一部であり、出資者は良いベンチャーを常に探しています。良い投資先が現れず、本当に応援したいベンチャーが少ないと感じる投資家・投資会社は多いのではないでしょうか。
そこで今後は、起業について早いうちから考える場を提供する取組みが政府だけでなく、民間でも活発になる可能性があります。まず起業家予備軍を増やし、彼らが出資を受ける前に必要な知識やノウハウを伝授する仕組みが求められています。
ウィルフのように、そういった役割をリアルの場で提供することも大事ですし、起業tvのようにネット上で学べる場というのが今後必要になると確信しています。今後もウィルフが成長していけるかどうか、注目したいと思います。
【会社概要】
ウィルフは大学生が当たり前のように起業できる環境を創るための事業を展開している。学生が「起業」を学ぶビジネススクール「WILLFU STARTUP ACADEMY」や学生起業家限定シェアハウス「WILLFU STARTUP VILLAGE」を運営。「起業したいけど、何から始めていいか分からないという大学生」に起業体験の場を提供したり、既に事業を立ち上げている大学生が事業を成長させやすい環境作りに注力している。会社の設立は2013年、本社は東京都世田谷区であり、代表取締役は黒石健太郎氏である。

【よく読まれている記事】
おすすめの記事