最近では、「高学歴な人ほどベンチャーに行くべきだ」というような話も出てきています。
しかし、これまで長く続いてきた企業と比べると、やはりリスクが大きいのでは…と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
今回は ベンチャーに新卒で入るメリット・デメリットをそれぞれ10ずつまとめました。
ベンチャーに入るメリット
出典:http://speakermagazine.com/what-it-takes-to-be-perceived-as-powerful-on-the-platform/
・即戦力として入社してすぐに本格的な仕事を与えてもらえる
少ない人数でやっているベンチャー企業も多いため、入社後には多くの仕事を任せられる場合もあります。
そのため、その会社にとって即戦力となれるような強みがなければ、採用されることは難しいのではないかと思います。
・1人あたりの仕事量は多くなり、スキルが身につきやすい
ベンチャーでは、「やることがなくてどうしたらいいかわからない」というような状況に置かれることはほぼないと言ってもいいでしょう。
1人1人に大きな役割が与えられることも多いため、責任は重くなりますが、 その分個人の成長も早くなります。
・裁量権がありやりがいにつながる
大企業では上が決めたことをそのまま実行するトップダウンの形をとっているところが多い一方で、ベンチャーでは下からの意見を吸い上げていくボトムアップの形をとっている企業も多いです。
「言われたことだけをただやる」ことが嫌いな人には向いていると言えるでしょう。
出典:https://www.iconfinder.com/icons/182590/escargot
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・自分のペースで仕事ができる
それぞれに仕事が任せられる場合が多いので、自分のペースで仕事ができます。
逆に言えば、自分で管理をしなければ物事が前に進まないということにもなりかねませんので、注意が必要です。
・経営者などと距離が近く活発な意見交換ができる
大企業では、1度も社長と会うこともなく社会人生活を終える人も中にはいます。
しかし、ベンチャーではそれほど規模も大きくなく、風通しの良い社風をうたっている企業も多いため、経営者とコミュニケーションを取る機会も大企業に比べて断然多いと言えるでしょう。
・年功序列ではなく能力主義なので成果が出れば若くして管理職になれたり、年収アップも狙える
・成果を出せば、大企業よりも賞与がもらえる可能性がある
ネット系のベンチャーにおいては社長が20代という企業も多く、それにともなって全体が若い人員で構成されている場合があります。
そうなれば、若くして管理職になることも夢ではありません。
出典:http://themestudio.net/modern-psd-to-html-online-generator-idea/
・内容次第では、アイデアが取り上げられる確率も高い
先に述べたように、ボトムアップで管理しているベンチャーも多いため、若い社員の意見を積極的に受け入れていることがあります。
大企業に比べて自分のアイデアをアピールしやすく、採用される確率も高いとなれば、自然と積極的になったりモチベーションが上がったりすることでしょう。
・自分の成果が会社の業績に即あらわれ、一体感とやりがいを感じられる
・会社とともに成長するのが実感できる
会社として成長していくために人員を増やしているのですから、個人の動きが会社の業績に大きく反映されることもあります。
その分当事者意識を持って仕事に取り組むことができ、目標を達成した時の喜びもひとしおです。
ベンチャーに入るデメリット
出典:http://www.fastcompany.com/1801420/when-you-work-jerk-6-point-plan-dealing-bad-boss
・創業者の話や人柄に魅了され、一時的な感情で入社を決めがち
ベンチャー企業の採用では、社長自らが関わっている場合も少なくありません。
そういった時に、その場の雰囲気や勢いに圧倒されてしまい、冷静に考えられなくなって入社を決めてしまう場合もあります。
・教育制度が整っていないところも多く、マナー等の基本的知識は独学で学ばなければいけない場合がある
出社時間や服装などが自由といったような社風を打ちだしているベンチャーも多いです。
大企業では入社してからきちりと組まれた新人研修などがある場合がほとんどだと思いますが、ベンチャー企業ではそういった制度を設けていないところもあります。
そのため、ビジネスマナーなどは自分で学ぶ必要があったりもします。
・企業の知名度が低い場合が多い
出典:http://english.seoul.go.kr/life-information/healthwelfare/
・大企業のような充実した福利厚生は望めない
残業代や賞与が出て当たり前、有給が使えて当たり前と思っていると、後々痛い目にあうことがあります。
一方で、失恋休暇制度や育”自分”休暇といったユニークな制度を設けている企業が多いのもベンチャーの特徴だと言えます。
入社時には、どのような福利厚生があるのかしっかりと確認しましょう。
・先輩社員に相談や質問が満足にできない状況で仕事をしなければならない
それぞれが沢山の仕事を抱えていることで、気軽に相談や質問がしづらい状況になってしまうことがあります。
逆に言えば、聞くことができないために、自分で調べたり考えたりする力がつくとも言えます。
・人手に余裕がない企業が多く、大型プロジェクトが入れば休日取得もままならない場合がある
出典:http://www.villanideluca.com/wp-content/uploads/bankruptcy1.jpg
・大企業より倒産リスクが高い
一つの統 計として、設立5年で約85%の 企業が廃業・倒産すると言われ ています。ベンチャーは立ち上 げたばかりの会社も多く、この 数字の中に含まれる可能生もあるということを十分に理解してください。
入社を決める際には、「人が素敵だから」「面白そうだから」といったことだけに目を向けるのではなく、その企業の将来性についても考えておかなければなりません。
・経営者との距離は近いが、ワンマンになりやすい
すべてが社長の手の届く範囲にあると、ワンマン経営になってしまう場合もあります。
入社時には経営者の性格などを先輩社員に聞いておくなど、後々ギャップに苦しむことのないようにしておくと良いかと思います。
・責任が重く精神的な負担が大きくなることがある
大企業でも、例えば営業成績に関して上から圧をかけられることで精神を病んでしまうような新入社員もいることと思います。
ベンチャーでは多くの仕事を与えられることによって、広い範囲で多くの責任を抱える場合もあるため、精神的ストレスをどう解消していくのかも大切なポイントになってきます。
・見本となる先輩、上司の数が少なくロールモデルを探しにくい
少ない人数でやっているベンチャーも多いため、新卒で入った場合に上の社員の数がそもそも大企業よりも少なくなってしまいます。
人数が多ければそれぞれの良さを吸収して自分の成長につなげていくことはできますが、少ない場合にはロールモデルを探しにくいとい問題があります。
そのため、他の会社の人が集まるイベントや勉強会に参加することで、ロールモデルを探す機会を自分で作り出さなければならないのです。
ベンチャーに入社する時に注意すべきこと
出典:http://yukudatu-5minutes.com/kenkou/egomaabura-kounou.html
ベンチャー企業への入社を検討する際に注意すべきことを以下で挙げています。
①希望している企業のステージの確認が大事です。例えば、立ち上げたばかり・基盤が安定している・株主や事業パートナーがいるといったようなものがあります。
②大企業にも当てはまることですが、フェアネスさを確認することが大事です。やはり、会社にとって都合の悪い事は求人広告にも載せませんし話もしません。
ネガティブなことをハッキリ言ってくれるところはまだ安心できるかもしれません。
③会社が上場しても、株を持ってない社員にはメリットがないということを忘れてはなりません。
④内定しても油断できません。入社までフォローしてくれる企業なら安心感はありますが、ベンチャーは浮き沈みの激しい業界でもありますので、その後の動向もしっかり確認していきましょう。
ベンチャー企業と言っても、そのフェーズによって環境は異なります。経営状態や労働環境の悪いブラックベンチャーというものも存在すれば、しっかりと環境が整っている企業もあります。
一時の感情で入社するのではなく、本当に入社したいのであればその企業でインターンしてみるのも一つの手です。
インターンを経験すれば、実際に入社した時の働き方が分かるからです。
自分のやりたいことや目指す社会の姿をその会社で実現することができるのか、仕事を通してどのように成長できるかなどを考えるきっかけにもなります。
ベンチャー企業への就職を考えている方は、上記に挙げたようなことを考えた上で行動してみてください。
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