2015 年 7 月 7 日、ビーコン及びIoTマネージメントプラットフォームを提供するTangerine株式会社は、株式会社コロプラ及び、IMJ Investment Partners Pte.Ltd.から資金調達実施した。調達額は非公開である。 今後はIMJIPの親会社でもある株式会社T-MEDIAホールディングスと新しいO2Oサービスを共同で企画開発に向けて推進していく見込み。
ライターの視点

昨今、スマートフォンの浸透とともにビーコン市場は拡大しており、新しいユーザ価値を創造するテクノロジーとして脚光を浴びている。
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出典:http://tangerine.io/product/
 
ビーコンとは、小さなワイヤレスデバイスで、微弱なBluetooth Low Energy(BLE)電波を発信する。

ビーコンが発信するBLE電波を受信したスマートフォンアプリは、その情報から自分の位置や、そのビーコンのロケーションに関連した情報を表示したり、あるいはビーコンと通信して様々な付加価値サービスを提供することが可能となる。
Tangerineはこのビーコンの活用に着目し、クラウド型ビーコン管理ツールを提供することで、ショッピングモールや商業施設といったリアル事業者における集客促進や来店客分析などのプロモーション活動を支援している。
特に多くのビーコン設置を想定されるショッピングモール、商業施設、スタジアム、オフィス、公共交通などで大規模なビーコン環境を実現・運営するために最適な機能を提供している。

Tangerineを活用する事で、ビーコンを利用したO2Oサービスやジオフェンシングサービス(モバイル端末を持った人の行動をリアルタイムで追跡し、あらかじめ決めた処理を自動的に行うシステム)を誰でも簡単に提供する事が可能となる。
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出典:http://tangerine.io/product/
 
資金調達の決め手は、Tangerineを使用することで得られるメリットの多さから、今後ユーザー数が伸びていくと予想されるためだと考える。
まず、準備段階においては、必要な機能をクラウドで提供しているため、申し込みから最短2週間でサービスインできるというスピード感がある。多言語対応可能でありインバウンドへの情報提供も可能という点、最大で開発コスト1/3、開発期間1/4に短縮可能という点、提携ビーコンハードウェアパートナー4社、6機種の豊富なラインアップから最適な機種を選択・組み合わせが可能である点がある。
運用においては、電池残量をリアルタイムモニタリング可能な点、電池消費を抑えるために電波強度や頻度も変更可能な点、利用状況を分析可能な点、ビーコンログを利用したユーザー・スタッフ導線分析可能な点がある。
その他、提携アプリとの相互送客機能、コンテンツや設置情報などの設定変更やログデータ取得を自動化可能な点がある。
 
今後は、株式会社T-MEDIAホールディングスと新しいO2Oサービスを共同で企画開発に向けて推進していく予定となっており、さらなる成長が期待される。

会社概要

Tangerine株式会社は、ビーコンを利用した屋内・屋外ロケーションサービスを簡単に構築・提供できるクラウドソリューションを展開している。ショッピングモールや商業施設といったリアル事業者における集客促進や来店客分析などのプロモーション活動を支援していく。
設立は2014年3月4日、本社は東京都港区にあり、代表取締役は平井清人氏である。
 
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