「面白法人」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。株式会社カヤックは、「面白い人より面白がる人であれ」「何をするかより、誰とするか」をキーワードに、これまで、さまざまな事業にチャレンジし、経営手法もユニークなことで知られるベンチャー企業です。今回はカヤックの事業内容や採用情報についてまとめました。
設立の背景
1998年8月、合資会社カヤックとして設立されました。創業者は柳澤大輔氏(現CEO)と貝畑政徳氏(現CTO)、久場智喜氏(現CBO)の3名です。社名の由来ですが、カヤックとはイヌイット(エスキモー)が狩猟に用いる皮貼の小船です。この小船は、どんなに過酷な環境下でも決して沈みません。そして、イヌイットの民族は、素早い決断を良しとし、個人の決断を非常に尊重します。
「カヤック」という言葉が、創業者3名の理想のイメージにピッタリだったのです。
事業内容
カヤックの事業内容は、創業直後は、Tシャツオーディションサイトを運営したり、インテリアショップの検索ポータルサイトの運営をしたり、絵画の測り売り「ART-Meter」の運営など次々と新規事業を生み出していきましたが、2010年にモバゲーオープンプラットフォームにてアプリを提供し成功してからは、ゲーム事業が主力事業となり今日に至っています。ホームページの事業内容には「日本的面白コンテンツ事業」と明記されています。
他社との違い・特徴
カヤックの事業内容は、創業以来、次々に新規ビジネスを生み出されていくなかで、大きな変遷を遂げています。これは、カヤックの経営理念に根ざしているものと考えられます。
カヤックの経営理念は、「つくることは、自分を見つめること」「つくることは、誰かに与えること」「つくらない人を、つくる人にする」というもので、これは「何が好きで、何が嫌いかという価値基準を知る」ことや「他人の喜びが、自分の喜びになる」「つくる喜びを広げていく」ことを最重視していることを示しています。
採用情報
カヤックの社員の9割は、WEBクリエイターですので、主要な人材採用の職種はWEBクリエイターとなると思います。
カヤックという会社はかなり個性の強い会社で、人材採用においては「一生に一度の新卒です。考えて、考えて、決めてください」と、わざわざ学生向けにメッセージを書いています。採用試験に合格したあとも、熟慮のうえで入社することが必要だと思います。
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まとめ
カヤックの売上高は毎年成長をしており、2005年度の売上高は約1億2000万円に過ぎませんでしたが、2013年度の売上高は約28億円にまで成長しています。ただし、その独特な経営理念の影響もあってか、採算面での経営管理がうまくいっているとは言えず、赤字決算の年もあるようです。
就活生にとっては、カヤックに対していかに貢献するかを考えるよりは、カヤックを通じていかに自分の能力を磨き成長させることができるかを前提に考えた方が、カヤックという会社の本質が見えてくるのではないかと思います。