大企業が投資している会社は今後成長していく可能性が十分にあるため、注目する価値があります。
みなさんご存知のGoogleは、今年の6月にSpace Exploration Technologies(別名:「SpaceX」)へ約10億ドルの投資を行っています。
今回はGoogleも注目しているSpaceXについて詳しく見ていきたいと思います。
SpaceXとは?
出典:http://www.spacex.com/about
設立:2002年
本社:ホーソーン、カリフォルニア州
分野:宇宙旅行・航空宇宙分野
SpaceX は、高度なロケットや宇宙線の設計・製造に携わっています。
企業が目標としているのは、「人々が他の惑星に住むことを可能にすることで、宇宙技術に革命を起こすこと」です。
同社は様々な投資家から資金を調達し、自社開発のロケット「Falcon」シリーズや宇宙船「Dragon」などの実用・実証を成功させています。
国際宇宙ステーションISSへの物資・人員輸送システムにおいてNASAから契約を獲得したことでも知られる、急成長中の民間航空宇宙会社です。
イーロン・マスクの思い描く3つの発展モデル
出典:http://www.gizmodo.jp/2014/11/post_15889.html
そんなSpaceX は、PayPal (前身 X.com)の創業とeBayへの売却で資金を得たイーロン・マスクが 2002年に設立した企業です。
現在テスラ・モーターズのCEOでもあるイーロン・マスク氏の主張と構想は大きく3つ挙げられます。
・新技術とイノベーションの融合によって、従来よりも大幅にコストを下げると共に効率のよい人工衛星の製造と打ち上げ・運用を実現していくこと。
・ケーブルによるインターネット環境が整っていない地域であっても、数多くの通信衛星によるネットワークをうまく利用して低コストでのアンテナ通信を可能にすること。
・品質の違う多数のホストを経由しなければならない従来のインターネットよりも高速で、ゲームやインターネット通話などの容量を食う通信にも対応できるため、すでにネット環境の整っている場所に対しても快適で低コストなインターネット接続サービスを展開できること。
イーロン・マスク氏は、これらを強みとした主力事業の運営を視野に入れているようです。
衛星高速インターネットと火星植民地建設へ前進
出典:http://www.astroarts.co.jp
今回Googleから調達した資金は使途は、衛星高速インターネットシステムの構築に使われる見込みです。
インターネット環境が未だに整っていない遠隔地や新興国市場向けにネット環境を提供することについては、SpaceXに限らず、今回出資したGoogleのような数々の企業が次世代インターネットの総取りを狙ってさまざまな構想を掲げています。
具体的な競合相手としては、Qualcomm やヴァージングループからの出資を取り付けたスタートアップ OneWebの存在が挙げられ、2018年のサービス開始を予告しています。
何十年先の未来を見据えた宇宙産業分野のこれからの成長から目が離せません。
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