競合ひしめくシェアリングビジネス
「the only reason that you’ll keep persevering and pressing on is because you care a lot about what you do.」
あなたが情熱を失わなず乗り越えようとすることができるただ一つの理由があるとすれば、それはあなたがあなた自身がなすべきことを信じ切ることだ。
シェアリングビジネスが注目されている中で、シンガポールでも、注目のスタートアップがあります。その名も、Carousell。
シンガポール国立大学からも支援を受けており、東南アジアのメルカリのような存在です。
「Why does it have to be this way? Why can’t we do this differently?」
なぜこのようにしなければならないと決まっているのか?なぜ違った方法でできないのだろうか?
Carousellの共同設立者であるSiu Rui氏は、複数の会社でマーケティングや商品マネジメントを経験しました。
多くの競合がいる中で、Siu Rui氏はCarousellを成功へと導くことができるのでしょうか。
Carousellが世界的なVCから支援を受けることができる理由
世界的なベンチャーキャピタルから支援を受けるCarousellを共同創業したSiu Rui氏は、2012年5月に会社を設立後、商品戦略、海外進出、資金戦略を主に担当しています。
出典:www.instagram.com
500 Startups、Golden Gate Ventures、Rakuten VenturesといったVCから支援を受けるのには2つの理由があります。
まず1点目は、「Sell in a Snap. Buy with a Chat.」という言葉に代表されるように、簡単に出品できる点です。服やアクセサリーの写真を撮って、文章で説明し、出店するのに所要する時間はおよそ30秒です。
そして2点目は、東南アジアは現在、4億人がインターネットに繋がっていない状況であり、高いポテンシャルを秘めている点です。成長が確実視される東南アジアの中でも、シンガポールから事業を展開していること自体が有利なのです。
起業家人生のスタート
Siu Rui氏は起業家に大切なこととして、「考え方や行動を疑い、誰かの生活上における問題をテクノロジーによって解決することが重要」だと述べます。
出典: www.todayonline.com
Siu Rui氏自身、元々は起業家になろう思っていたわけではなかったようです。
重要な問題に焦点を当て、そして、それをもっと良い方法で解決することができるのではないかというフィーリングだけがありました。
そしてこの想いから、シンガポールで行われたStartup Weekendの参加に至ります。このイベントを通じて、Carousellのプロトタイプを54時間で作り上げました。
出典: carousell.com
このアイディアは優勝につながりますが、起業を決意したのは、SNSを通して多くの人がアイディアに共感してくれたからだったといいます。
現在では2600万を超えるリスティングと世界の12の大都市への進出しているCarousell。しかし原点は、誰かの生活にある重要問題を解決したいという思いだったのです。
絶対に情熱的になるんだ、己の行動に対して。
「Be absolutely passionate about what you’re doing. There are many challenges that you’ll go through daily in a startup, and the only reason that you’ll keep persevering and pressing on is because you care a lot about what you do.」
絶対に情熱的になるんだ、己の行動に対して。スタートアップは毎日多くの困難を経験するが、あなたが情熱を失わなず乗り越えようとすることができるただ一つの理由があるとすれば、それはあなたがあなた自身がなすべきことを信じ切ることだ。
現在もシェアリングビジネスは多くの競合がおり、誰が最終的な勝者になるかは、まだわかりません。
しかし、Siu Rui氏のように情熱を失わなければ、支援者がつくのも事実です。
ゴールにたどり着くために、多くの人を巻き込んでいく力は、起業家にとって必須のスキルなのかもしれません。