こんな広報の常識はもはや通用しない/プレスリリースを作り、メディアへ配信
リリースに頼らない広報活動(00:08~)
広報担当者の仕事≠ニュースリリースを作ってメディアへ配信すること。
ニュースリリースの作成は時間がかかります。部門間の調整や社長の確認を得てリリース配信することが広報担当者のゴールではありません。記者の目に触れて取り上げられなければ何も仕事をしていないのと同然です。
そもそもニュースリリースはなかなか見てもらえません。リリースに頼らない広報活動をするべきです。PRストーリーを考え、ストーリーを売り込むことです。
PRストーリーを構成する5つの要素(02:05~)
記者(テレビのディレクター)が記事を書く際に求められる5つの要素です。
①なぜ今なのか
これが最も大事です。世の中のトレンド、社会事象などを絡ませながら、なぜ今なのかを作らなければいけません。
②なぜ自社でなければいけないのか
優位性や差別化ポイントをしっかり説明しなければなりません。
③合わせて一本
1社でダメなら3社、抱き合わせでやってみるということです。
1社だけで記事になったり、テレビで特集になることはまずありません。メディアが同じような切り口で企業やサービスを取り上げる際、必ず他社の状況を3社~4社探し、一つの記事(特集)にします。できれば同じ切り口で共通項を見つけられる異業種と一緒に提案すると必要だと思います。
④どんな人に取材ができるか
誰がコメントするのか、誰の話を聞けるのか(社長、広報担当者、ユーザー)、事前に伝えられなければなりません。
⑤未来を語る
この商品(サービス)が浸透すると、購買行動や価値観、世の中がどう変わるのか、今までの課題をどう解決できるのか、このようなことを語れる広報でなければなりません。
未来は誰も予想できません。広報担当者の妄想で良いのです。広報担当者の妄想は世の中を動かします。
自分が感じたこと、分析、調査して得たことを語ると良いのではないでしょうか。
同じような商品やサービスを大手が出せば、メディアは大手に取材へ行きます。
規模が大きいほうがネタになりやすいからです。しかし、PRストーリーを売り込んで浸透していれば大手が覆すことはできません。