『だれでも簡単に楽しめる要素と口コミを生む仕掛け』大ヒット「にゃんこ大戦争」を産んだ背景
「にゃんこ大戦争」ヒットの裏側(00:10~)
当時はガラケーの収益がメインでした。「にゃんこ大戦争」はガラケー時代からあったゲームで、それを移植しようと提案がありました。その頃、国内市場の成長スピードが早かったので、国内に絞ったゲームとして「にゃんこ大戦争」を移植しました。
「にゃんこ大戦争」は見た目がキャッチーなんです。まずはそこに食らいついてもらいました。遊びだすと難しくはないんですがなぜか越せない部分があったり、ゲームのバランスが微妙に調整されていて、ゲームを楽しめる層が厚かったのです。これにより口コミで広がりました。「にゃんこ大戦争」はキャラクターの強さが数値で表されていません。何をもって強いのか弱いのかというと、一緒に遊ぶ友達に聞くなど会話を生ませて、そこから口コミで広がっていきました。これが広がった原因かと思います。
今後の組織・事業の展開について(02;58~)
世界中に品質の高いものを届ける
開発者が一番いいものを開発できる環境を常に与え続けることだと思います。そこをサポートするコーポレート部門はエゴにならないように、常に開発側の視点に立ってシンプルにいくことを可能な限りやっていきたいというのが根本的に大事なことだと思っています。
組織はこの人数でいいとは思っておらず、増やせるなら増やしたい(大きくしたい)と常に思っています。そこで問題になるのが、マネジメントできる人間が何人いるのか、どのくらいのキャパがあるのかを慎重に見ており、身の丈にあった組織の拡大をしたいと思っています。
事業はゲームを作り続けることはブレなくて、次は出来上がったゲームをしっかり海外へ持って行きたいです。ローカライズやカルチャライズ(現地の文化に即したものに作り変える)をし、世界中に品質の高いものを届けていきたいというのがゲームとしての事業戦略です。
起業志望者へ向けたメッセージ(05:17~)
失敗してもいくらでも生きていく方法はある。社会に役立つ事業であればやるべき。
恐れずにやりたいことをやってください。若いうちは失敗してもいくらでも生きていく方法はあると思うので、後悔のないようにやってください。僕にとって起業に近い決心は会社を継ぐということでした。後戻りできない状態で進んでいるので、失敗する可能性も考えましたし、いろんな心配事も絶えないと思いますが、それをサポートする環境も整っていると思うので、社会に役立つ事業だと思うのであれば起業してやってほしいと思います。