3月7日、大阪産業創造館(産創館)で行われるイベント、『OSAKAイノベーターズセッション』。関西で上場企業経営者を招いたイベントが少ない中、各分野の第一線で活躍している方々がパネラーとして参加するそうです。
今回、このイベントを企画した、東京証券取引所、村田雅幸執行役員にお話を伺いました!
-このイベントの企画のきっかけを教えていただけますか?
起業志望者と上場直前の企業の間を繋ぐようなイベントを企画しようと思ったからです。
取引所では、IPO間近の企業と関わることが多く、外部資本が入っていたり、すでに売上が何十億円というステージの企業に会うことが多いです。一方で、産創館では、起業前や起業したてのスタートアップ向けのイベントやサポートを実施しているという現状がありました。
浜田さん(産創館 事業部長)と話している中で、両者の間を繋ぐような、(間のステージの起業家向けの)イベントをやろうと思ったのがきっかけです。
今回のイベントは知識の提供ではなく、問題意識の共有の場
-イベントの魅力は何でしょうか?
パネラーの上質な会話が聞けることです。今回のイベントは知識の提供ではなく、問題意識の共有の場だと思っています。会場から質問を受け、ざっくばらんに回答するほうがいいと思ったのでパネルトークの形にしました。
というのも、講演のような一方的に話だと登壇者が言葉を選んで、内容が限定的になることがあります。なので、こうすることで、その場でしか聞けない本音を語ってもらえると思っています。
参加者は関西ではなかなか聞けない会話を聞き、それぞれの琴線に触れる体験ができればいいですね。
パネラーは4人の専門家
-パネラーの方々についても少し教えていただけますか?
パネラーは4人いて、各分野に精通している専門家をお呼びしています。
成松淳さん(元クックパッドCFO)は創業期のクックパッドに参画し、上場後のCFOまでやっておられるので、クックパッドの成長の舞台裏などもお話いただきたいと思っています。
北川徹さん(スターバックスコーヒージャパン 執行役員)は、「スターバックス」について熟知している日本人の一人です。そういう意味で、なぜスターバックスがお客さんから支持を集め続けられるのか、というところにも興味がありますし、北川さんの転職経験を踏まえた組織運営に対するアドバイスを聞いてみたいと思っています。
谷井等さん(シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長)は大阪の経営者であり、倒産以外のプロセス(起業から上場、M&A、売却まで)を経験しているので、IPOにこだわらず、いろんな話が聞けると思います。
磯崎哲也さん(Femto Growth Capital LLP ゼネラルパートナー)はベンチャーファイナンスに詳しいですし、海外事例も研究されているので、その観点の専門家としてお招きしています。
-最後に一言、お願いいたします。
東京では流行を上手くとらえたビジネスは展開しやすい印象がありますが、関西は一風変わったビジネスが生まれる歴史的背景、土壌にあると思っています。大企業の集積もあり、学生数も多い点も起業するうえでの魅力です。
大阪にはそういう「何かを生み出す力」ってあると思いますし、その力がもっと育ってほしいと思います。「面白いことをやってくれそう」という期待ですね。参加者の方とは、そういう認識を共有したいですね。
特に参加される起業家には、普段とは違う観点の情報を取ってもらい、視野を広く高いところを意識しながら経営していただくきっかけになってくれたらなと思っています。特に若い人に来てほしいと思っています。
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