事業を立ち上げるきっかけとなった原体験とは?
質疑応答
嶋内:9月のプログラムにはまだ参加申し込みできるのでしょうか?
牧野:申し込みはすでに締め切っておりまして、第2期のプログラムを来年の4月にスタートしようと思っていますので、そちらにご応募いただければと思います。
嶋内:実際ご自身で動いて行こうと思われた背景をお伺いできますでしょうか?
牧野:原体験としては、世界とのグローバルな観点を意識するようになったということがあります。私自身、ベンチャーキャピタルとして日本の色んな企業をサポートさせていただいていますが、日本発のグローバル企業というのは非常に生まれづらいと感じていて、その点に関して非常に問題意識を持っていました。
そうした中でシリコンバレーに行ったときに、日本では目立たないような地方に眠っているものづくりの企業がシリコンバレーに行くと投資家の目を引くというシーンを見て、「世界で活躍できるのは地方に眠っているものづくりの会社なのかな」と思ったことが大きいです。海外の人たちは、ソフトウェアの発想よりもハードウェアの発想を日本人に期待しているのかなと思いました。
そうであれば、わざわざ苦手なソフトウェアの領域で勝負するよりもハードウェアで勝負した方が海外とも戦えるんじゃないかと考えました。
嶋内:これは10年といった単位で継続していくイメージですか?
牧野:ハードウェア・ベンチャーはそう簡単に結果が出る訳ではないので、いろいろな課題をクリアしていかなければならなりません。物を作るのが1つの大きな課題ではありますが、小売の部分も大きな課題です。物を作るだけではなく売る部分もサポートしていくには、5年、10年といった長いスパンでやっていく必要があると思っています。
嶋内:『Makers Boot Camp』に興味を持たれた方に、一言お願いします。
牧野:今回は京都を中心に取り組んでいますが、シリコンバレーに行って『Makers Boot Camp』の話をすると、非常に期待をしてくれています。そして、この期待は日本全体に対する期待だと思っています。
日本の部材の提供メーカーや要素技術を開発している会社もここに参加していただき、世界中の企業とコラボレーションするような取り組みができたらいいなと思っています。また、スタートアップの方々も、このプログラムを通じて世界に挑戦して行って欲しいです。
ハードウェアの世界は、私たちが思っている以上に勝負できる分野だと思っています。日本が世界に誇る技術力を持っている分野ですので、ぜひ『Makers Boot Camp』で量産化をスムーズに行い、世界に飛び出していくような企業になって行って欲しいと思います。
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