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外資系企業のイメージ
外資系企業で働く人は、バリバリ仕事ができてたくさん給料をもらっている華やかなイメージがあるかもしれません。
ですが実際のところ、詳しいことについてはあまり知られてないように感じます。
今回は、そもそも外資系企業とは一体どのようなものかということや、外資系企業で働くために必要なスキル、そして外資系企業出身で活躍している経営者を紹介していきます。
外資系企業とは?
外資系企業という言葉はよく耳にしますが、そもそも日本企業との違いとは一体何でしょうか。
ブリタニカ国際大百科事典によると
日本に進出している外国資本と関係の深い次の4種の会社の総称。
(1) 外国法人。
(2) 外国人が資本金を全額出資して設立した純外資会社。
(3) 日本の法人または日本人が,外国法人または外国人と共同出資して設立した合弁会社。
とあり、こういった企業は日本にも数多く存在しています。
外資系企業の特徴
ここからは、外資系企業の特徴について、わかりやすいように外資系企業と日本企業を比較しながら考えていきます。
外資系企業の特徴①成果主義
出典:www.talentculture.com
外資系企業の一番の特徴は完全成果主義なところであり、年齢や性別、宗教に関係なく能力があればどんどん出世できます。
実際に、能力が高い人は20代でマネージャークラスの役職に就くことも珍しくないそうです。
そして仕事ぶりが認められた人は高い報酬を得ることができます。これは外資系企業の一般的なイメージかもしれません。
対して日本企業は、以前に比べれば見られなくなったとはいえ、まだまだ年功序列という文化が根付いており、たとえ能力が高くても20代で高い役職に就くことは稀なことです。
また、この年功序列制度は給与面にも反映されており、外資系企業のように20代で年収が1000万を超えることはまずないでしょう。
外資系企業の特徴②雇用形態
出典:www.canada.com
これも有名な話ですが、外資系企業ではリストラは日常茶飯事だと言われています。外国の資本が入っている外資系企業は、海外の雇用形態の潮流を受けています。
海外の企業は完全成果主義であり、能力のあるものは役職も報酬もアップしていきますが、仕事ができないと判断されたものは直属の上司からクビを宣告されます。
ただ海外では一般的に能力のある人であっても最初に働きだした企業で経験を積み、スキルを身につけた後には、転職によってポジションや年収アップを図る人がほとんどです。
一方の日本企業では、今では転職することも普遍的になってきてはいますが、やはり終身雇用制という文化や思想が根付いています。新卒で入った会社で定年まで勤めあげる風潮があることは否めません。
外資系企業で働くために必要なスキルとは
そんな厳しい世界である外資系企業で働くためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
そして外資系企業で活躍する人はどのような人たちなのでしょうか。
英語力
出典:www.statsmonkey.com
外国人の同僚もたくさんいる中で英語力は欠かせないスキルです。
企業によって様々ですが、一般的にTOIEC900点以上は必要と言われており、社員とコミュニケーションを取るうえでも英語力は必要不可欠なスキルです。
コミュニケーション能力
出典:www.freepik.com
外資系企業では直属の上司と連携を取りながら個人で仕事をするのが一般的です。また、部下の給与やクビも全て上司の裁量にかかっているのです。
そのため、いくら仕事ができても直属の上司と上手くコミュニケーションが取れない場合、長くは続かない可能性があります。
積極性
出典:m1psychology.com
外資系企業では相手がたとえ上司であっても、積極的に意見しなければ自分の意見を持たないものとして見られてしまいます。
また、会議でもメモを取ったり聞いたりするだけでなく、自分の考えをプレゼンできるような人材を求めています。
自己管理能力
出典:www.napo-gpc.org
多くの外資系企業では出社時間などに明確なルールはなく、働く人はスケジュールの全てを自己管理しています。
自己管理とは自分で明確な目標、計画を立て、指示をされなくてもどんどん業務を進めていくことです。
そのため、指示を待っているようでは自己管理ができていないと判断されます。
実はあの人も?外資系企業出身の経営者
ここまで、外資系企業の特徴や、必要なスキルなどについて紹介してきました。
以下では、外資系企業での勤務で力をつけ、現在経営者としても実力を発揮している2人の人物に迫ります。
南場智子氏
出典:dot.asahi.com
インターネットオークション「ビッダーズ」やモバイル向けコミュニティサイト「モバゲータウン」などを運営しているDeNA。その創業者であり現会長の南場智子氏は、世界的に有名なコンサルティング会社のマッキンゼー出身です。
マッキンゼーでは論理的に物事を考える力や飽くなき探求心、労を惜しまない姿勢などを身に着け、それが起業の役に立ったと語っています。
原田泳幸氏
出典:www.nikkeibp.co.jp
アメリカ合衆国の総合情報システム企業である日本NCRをはじめとし、横河、ヒューレット・パッカードなどを経て、アップルコンピュータの米国本社副社長兼日本法人社長も経験している原田泳幸氏。
2004年に日本マクドナルドの再建請負人として登板し、8期連続の既存店増収を果たした様子は“原田マジック”とも称されました。
外資系企業での経験が、原田氏のアイデア力と新しい戦略に着手するスピード感を支えていると言われています。
外資系企業でキャリアアップ?
いかがでしたか?
外資系企業は厳しい世界ではありますが、しっかりと仕事ができるようになればスキルアップは間違いありません。また、記事中にある「外資系企業で必要なスキル」を見てもわかる通り、そう簡単に入ることができる世界ではないのも事実です。
将来経営者になることを考えている人も「一度外資系企業で経験を積んでから」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。