
7月31日、アジア人向け婚活サービスのEast Meet East,Inc.は、DeNA等を引受先とする第三者割当増資を実施した。引受先は株式会社エウレカベンチャーズと株式会社システムソフト、株式会社ディー・エヌ・エーの3社。調達額は約5,000万円で、調達した資金でサービスをサンフランシスコやロサンゼルスにも展開する見込み。
East Meet Eastはアメリカで働くアジア人のパートナー探しを提供する婚活サービスである。婚活におけるインターネットの活用は増えていて、英語圏に住むアジア人夫婦の8割はアジア人同士というデータがあるようだ。アジア人特有の文化や結婚観などを反映したサービスが少ないことを受け、同社は効率的にふさわしいパートナーと出会える仕組み作りに取り組んでいる。会社の設立は2013年、本社は米ニューヨーク州ニューヨークにあり、CEOは時岡真理子氏である。
CTOの江島健太郎氏のブログを拝見すると、時岡氏はquipperの共同創業者の一人であり、オックスフォード大学のMBAを修了しているそうだ。ビジネスパーソンとして十分な経験を積んでいることがわかる。アメリカではデーティングサイト(日本でいう出会い系サイト)が一般化していて、ネガティブな印象が全くなく、ユダヤ人向け、クリスチャン向けと細分化された市場が立ち上がっているようだ。
スタートアップの創業メンバーとしての経験を持つ者と、フルスタックエンジニアとしての経験が十分な者がいるだけで、VCからの資金調達がしやすいのではないか(あるいは、創業経験によるVCとのネットワークか)と想定できる。今回のニュースで「チームとしての完成度の高さ」が、資金調達のしやすさと関連しているのではないかと改めて考えさせられた。
二人は共通の知人を介して知り合ったようであり、ネットワークが広ければ創業の機会も増えるのだと思う。ぜひ早いうちから良いネットワークを築くよう意識してみてほしい。付き合う人が変われば、きっと行動も変わると思う。