Contents
シンプルかつ機能的なタスク管理ツール、Todoist
出典:de.todoist.com
会議、交渉相手との約束、勉強、遊びなど、日々の生活にはたくさんの予定があると思います。でも予定の管理って、大変ですよね。勤労意欲、学習意欲の高い人ほど、毎日忙しいスケジュールに追われていると思います。起業するとなっては、もう大変な毎日が待っているでしょう。
そんな時に役立つのがタスク管理ツールです。例えば、Todoリストの形式のものです。
Todoリストには、シンプルさ・機能性などが求められます。これら2つの機能を高水準で満たし、多くのデバイスで同期させることのできるツールがあります。
それが、「Todoist」、世界で1,000万人以上に使われているスケジュール管理ツールです。
など、世界のトップメディアのお墨付きです。
さて、今回はそんなTodoistをつくった会社Doistにおける「リモートワーク」という働き方について紹介したいと思います。
Doist社におけるリモートワーク
出典:free-illustrations.gatag.net
リモートワークとは、会社のオフィスではなく、自宅や他の場所で仕事をする働き方のことを言います。他にも、「テレワーク」とも呼ばれます。
TodoistをつくったDoist社ではリモートワークが取り入れられています。Doist社では、さまざまな国の人が働いているのですが、CEOを含めてそのほとんどがリモートワークで働いているのです。彼らが直接顔を合わせることはほとんどありません。
特に興味深いのは、他の国に置かれたマーケティング担当です。ローカライズ、つまりその国に合わせたマーケティング、翻訳を行うための担当者ですが、対象の国の個人に依頼し、リモートワークの形で働いてもらうのです。
日本では、早瀧正治氏がマーケティング担当として働いています。なんと面接もSkypeで行われたそうです。日本でのTodoistのマーケティングは早瀧氏が1人で行っており、ほぼ全権が与えられています。
ある企業の1つの国へのグローバル展開が、たった1人によって行われている。そう思うと、かなり大きな裁量が与えられていることがわかります。
リモートワークのメリットは「コスト削減」と「マクロマネジメント」
出典:gahag.net
では、どうしてDoist社はリモートワークを行うのでしょうか。
早瀧氏がDoist創設者であるアミル氏に聞いた話によると、その主な理由は「コスト削減」と「マクロマネジメント」にあるようです。
まず「コスト削減」についてですが、リモートワークには、地理的・時間的制約を無視して優秀な人材を活用できるというメリットがあります。アメリカ、イギリス、インド、日本など、さまざまな国の人材を1か所に集めて仕事させるより、それぞれで仕事をしてもらった方が、土地代や人件費の面で有利となります。
「マクロマネジメント」とは、大まかな枠組みの中でのマネジメントのことです。つまり、細かく指示を出さないマネジメント方式です。Doist社のメンバーの多くはフリーランスであり、フリーランスは自分自身で判断する能力に長けています。有能のフリーランスを雇いやすいのも、リモートワークのメリットなのです。
リモートワークで求められるものとは
出典:01.gatag.net
最後に、リモートワークで求められるものを、紹介します。
まずは能力面です。
1つ目は、自分自身で判断し、必要なことを学習する能力。同僚が近くにいない以上、自分にできることはすべて自分でこなす必要があります。仕事に必要だと思えば、新しく学習することも必要です。
2つ目は、文章で明確に伝える能力。グローバルなリモートワークでは素早い返信は期待できません。それにもかかわらず、不明瞭な文面で何度もメールの往復をしているようでは、大きな時間ロスとなってしまいます。
日本人にとっては特に注意する点です。日本的な「暗黙の了解」、「これぐらい察してくれるだろう」といった文面では伝わらないのです。
3つ目は、スケジュール管理能力。どんな仕事でも必要なものですが、自分を管理してくれる人がいない以上、自分自身できっちりとスケジュールを管理できなければなりません。だからこそ、Doist社は高評価のスケジュール管理ツールを開発できたのかもしれませんね。
そして、チームとして必要なものですが、それは「信頼」です。
直接顔を合わせないからこそ、そこには信頼が必要となります。信頼があるからこそ、Doist社のようにメンバーそれぞれが大きな裁量をもって仕事ができるのです。
ここでいう信頼とは、人柄以上に能力面における信頼です。直接会わないので、人柄については評価しづらいものもあるでしょう。だからこそ、徹底的に成果にこだわることができるのです。
新しい働き方を考えてみよう
出典:gahag.net
1つの場所で集まって仕事をする必要はない。
そんな発想から始まったリモートワークという働き方。
あなたや、あなたの会社にあった働き方を、一度考え直してみるのも面白いかもしれません。