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CxOとは
皆さん、CEOという言葉はご存知ですか?CEOとは、Chief Executive Officerの略であり、最高経営責任者のことを指します。実は、このCEOという言葉以外にも、COOやCTOなど、Chief(最高の)とOfficer(役員)の間に文字が入り完成する様々な「CxO」という言葉があります。
これらのCxOという言葉は、全て会社における役員の名称であり、社会人ならば当然知っておいた方がいい知識なので、ここでまとめて紹介します。
代表的なCxO
①CEO(最高経営責任者)
冒頭でも述べましたが、CEOとは最高経営責任者のことであり、企業の経営全体の責任を持つ企業における代表者のことを指します。日本ではいわゆる取締役会長や代表取締役社長がCEOに最も近しい立場にあります。
②COO(最高執行責任者)
COOとは、Chief Operating Officerの略であり、最高執行責任者のことを指します。CEOが定めた経営方針に従って実際に業務を執行する責任者であり、CEOに次ぐ企業のナンバー2のポジションにあたります。
CEOが会長ならCOOが社長であり、CEOが社長ならCOOが副社長のケースが多いです。一つ例を挙げるならば、Appleの現CEOであるティム・クックは、ジョブズCEOの時代にCOOであり、ジョブズの後を継ぐ形でCEOに就任しました。以前の日本の企業は、CEOが COOの役割を兼ねる場合がよくみられましたが、役員の負担を分担するために COOが置かれるようになりました。
また、ソニーのように、事業ごとにCOOを置き、 負担を軽減し、さらにその事業ごとに集中して業務を執行できる体制づくりをしている企業も存在します。
③CFO(最高財務責任者)
FはFinancialのことであり、日本企業における財務部長、財務本部長とほぼ同じ意味合いを持ちます。企業の財務状況から経営判断をするケースもあります。
④CTO(最高技術責任者)
CTOとは、Chief Technical Officerの略であり、技術戦略や研究開発などの策定における責任を待つ最高技術責任者のことを指します。技術力が強みの企業にとっては、とても重要なポジションとして位置づけられています。
レアなCxO
これらのCxOはあまり馴染みがないかもしれませんが、国外だけでなく、国内にも導入している企業が増えつつあるので紹介します。
CAO(最高総務責任者)
AはAdministrativeのことであり、総務に関する業務執行を統括する責任者のことを指します。
CMO(最高顧客市場分析調査責任者)
MはMarketingのことであり、企業のマーケティングにおける責任者を指します。
CIO(最高情報責任者)
CIOとは、Chief Information Officerの略であり、最高情報責任者のことを指します。情報戦略やIT投資計画の決定など、情報システム関連の責任者であり、ビジネスのデジタル化が進む中で、より重要性が見直されています。また、CIOには、ソフトウェア開発や情報処理の知識が不可欠であり、プログラマーやシステムエンジニアが昇格してCIOに就任する例もあります。
CPO(最高プライバシー責任者)
PはPrivacyのことであり、企業における個人情報保護の仕組みを構築し、運用する責任者を指します。
CKO(最高知識責任者)
KはKnowledgeのことであり、コミュニケーションやチームワークなど様々な知識やノウハウを統括管理する責任者を指します。
CLO(最高法務責任者)
LはLegalのことであり、法務に関する業務執行を統括する責任者のことを指します。
CRO(最高リスク管理責任者)
RはRiskのことであり、災害や通貨の暴落など様々なリスクに対処する部門における責任者のことを指します。
CHO(最高人事責任者)
HはHuman resourceのことであり、人事戦略や人的資源の管理における責任者のことを指します。
CxOなんて覚える意味あるのか・・・あるんです!!
いかがだったでしょうか。CxOという言葉がたくさん出てきて頭が痛いでしょう。
その企業によって存在するCxOというのはバラバラであり、この先、時代や環境の変化によって役割が変わったり、新たに生まれるCxOもあると思われます。なんとなく分かったふりをしてきた皆さん、これらを頭に入れておくことで、ビジネスシーンで活用でき、役に立つことも多いにあります。
例えば、名刺交換の際に相手の名刺にCxOの記載があった場合、相手の役割や仕事内容をより理解することができ、そこから話を広げられるでしょう。