500円で売ります買います
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C2Cサービス。
消費者同士がものやサービスを売買したり繋がったりすることのできる、プラットフォームビジネスのことです。
C2Cといえば、メルカリやヤフオクなどのイメージが強い方も多いと思います。
そんな中、500円でサービスを売買できるプラットフォームがあることをご存知だったでしょうか。
株式会社ココナラの運営する「ココナラ」というサービスです。
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「ココナラ」では一般の人が500円で自分のスキルによるサービスを売買することができます。例えば、占いや似顔絵、ライティングなどです。そのジャンルは幅広く存在します。
この記事では「ココナラ」を立ち上げた代表南章行氏と創業メンバーのサービスローンチまでの道のりをご紹介いたします。
「ココナラ」とは?
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「ココナラ」とは、個人のスキルを売買できるC2Cサービスです。
似顔絵や占いを始め、企画書代行やリサーチ調査代行、歌の上達方法まで人の数だけあると言っても過言ではない程たくさんのサービスがあります。
出品数は現在80,000件を超えています。筆者も500円でライティングを承ったり、似顔絵を発注したことがあります。使ってみると本当に便利で500円というお手軽な価格に驚きました。
では「ココナラ」はどのような形でリリースされたのでしょうか。
「ココナラ」はどん底からのスタートだった
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「ココナラ」を手がける株式会社ココナラの代表南章行氏は、どん底からのスタートだったと当時を振り返り語っています。
もともとココナラは株式会社ウォルセルフという名で、ヘルスケア分野を領域としたビジネスを展開しようとしていました。しかし、ヘルスケア領域でのビジネスプラン2つが頓挫してしまいます。
今後の自社を含め、どうしていくかという話になり、残った実現可能性のあるビジネスプランを検討し始めます。すると、少し前に検討して却下していた「マイクロサービスプラットフォーム」というプランに目が止まりました。
なんでも、当時は市場が小さそうで却下したが、2つ目のビジネスを実行する時のヒアリングを続けていく中でその需要が確かにあると実感したからだとか。
そういう経緯で、そのプランの実現可能性を徹底的に調べあげるため、翌日までに資料を作りアンケートをし、週明けに100通ほどの回答が集まったそうです。
アンケートの後、ニーズのプロセス検証とインタビューを繰り返します。ロックをかけた掲示板で、お互い初心者の提供者と購入者のユーザーが相談するという実験をし、「実際に使ってみてガッカリ」ということが起きないように何度も試行錯誤をします。
そして地道なインタビューを続け、コアユーザーの協力を得た上で、ココナラがリリースされました。
ココナラからみるニーズの把握の大切さ
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「ココナラ」は、徹底的なニーズ探求、そしてプロトタイプの試行によりサービスを実際に使うという過程に重点を置き、確実にうまくいくと自信を持ってリリースされました。
またプロトタイプを試行している時もインタビューを繰り返していたそうです。
石橋を叩いて渡るようなやり方は、スピード感を求められるベンチャー企業には合わないかもしれません。しかし、小さくサービスを作って直して作る、リーンスタートアップのような考え方は大切だと考えさせられる事例だと思います。
これからもココナラに注目していきましょう。