中国では、近年経済の低迷が続いています。その一方で、労働コストの上昇などによりさらに厳しい状況になりつつあります。
しかし、そういった状況においても、世界から注目されるスタートアップが誕生していることも確かです。
そこで今回は、中国の起業環境や勢いに乗る中国のスタートアップについてまとめました。

中国の起業環境 

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出典:blog.maytech.net
情報技術関連会社である阿里巴巴(アリババ)や多くのインターネット関連会社を持つTencentなど、世界で活躍する中国企業も出てきています。中国の起業環境は、現在どのようになっているのでしょうか?
中国は、日本と比べるとその規模が大きいと言われています。日本のソフトバンクや楽天、Yahooの時価総額は2.5兆円〜8兆円程ですが、中国の阿里巴巴は23兆円、Tencentは26兆円であり、その規模の違いは一目瞭然です。
それにもかかわらず、中国の起業家たちは、常に強い危機感を感じているそうです。その理由としては、以下の3つが挙げられます。
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出典:makepo.jp
1つ目は、中国テック企業の御三家といわれているBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)の存在。それらの企業は、常にスタートアップに狙いをつけてM&Aを繰り返しています。そのため、普通に戦っているだけでは、BATに目をつけられることが考えられます。
中国は現在、バブル期にあるといいます。バブルが膨らめば、いずれ弾けます。それを認識した上で、BATに勝ち、生き残る術を模索しているのです。
そしてグローバルという視点で見たときの中国企業の勢力も1つの大きな要因です。いかに国内市場が大きいといっても、まだまだ中国のプロダクトやサービスが海外で勝てているとは言えない状態にあります。
このようなことから、中国では強い野心と危機感を持った起業家たちが、世界で戦える製品サービスを生み出すべく日々挑戦を続けています。
参考:www.huffingtonpost.jp

中国初、勢いに乗るスタートアップ3選

◯ドローン世界一の「DJI

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出典:dronelifestyle.com
DJIは、Wang氏が2006年に創業した民生用ドローンおよびその関連機器の製造会社です。 商用ドローン業界最大手で、世界シェアの70%を占めています。特に注目すべきなのは、その特許の数であり、何百もの特許を申請することによってライバルの行く手を阻んでいます。
日本でも、2015年のドローン事件をきっかけに知られるようになりました。ハイクオリティな映像と安定的な飛行が、DJIのドローンの魅力だと言われています。

飲食デリバリーサイト最大手「Ele.me(餓了麼)」

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出典:thebridge.jp
2009年に学生起業プロジェクトとして設立されたEle.meは、近年、中国におけるO2Oブームと並んで実質成長を遂げています。2015年8月には、ラウンドで6億3000万ドルを調達したことを明らかにしたことによって、同社の評価額は30億ドル以上、これまでの調達額の総額は11億ドルとなっています。
2015年7月の時点で、これまで1万人以上の従業員を抱え、4000万人以上の利用者にサービスを提供しており、国内260都市30万の飲食店と提携している。一日当たりの取引額は6000万元(約940万ドル)にのぼり、その98%はモバイルユーザによるものだといいます。

Makerblock」を製造、ハードウェアスタートアップMaker Works Technology

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出典:http://www.makeblock.cc
Maker Works Technologyは、深圳でJasen Wang氏が創業。3年で80人の従業員を抱え、レゴのように何でも作れるパーツ「Makerblock」を製造、さらにロボットや3Dプリンターが作れるキットを販売しています。
昨今規模を伸ばしている注目企業のうちのひとつで、日本ではスイッチサイエンスを通じて代理販売を開始しています。

低迷が続き、苦戦を強いられている中国経済ですが、世界に通用するサービスや製品を生み出すスタートアップは確かに存在しています。
今後もどのようなスタートアップが登場していくのか、目が離せません。

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