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途上国における貧困層の現実
あなたが今この記事を読みながら飲んでいるコーヒーの豆はどこから来ているか知っていますか?
あなたが今着ている服や、履いている靴はどこで誰が作っているか知っていますか?
衣食住のみでなく、交通や政治、すべてを取り巻くわたしたちの環境は元をたどると世界の様々な国から出来上がっているのです。わたしたちは世界中に住む人々と、多様な形で繋がっています。日々の生活ではあまり意識しない事ですよね。
ここで驚くべき事実をお伝えします。
この地球上には現在64億人の人が住んでいます。その中で、1日200円未満での収入で生活している人はどのくらいだと思いますか?
26億人です。地球上の約40%の人々が毎日十分な食事も取れず、死と隣り合わせの生活をしているのです。
そこで、ビジネスで最近急激に注目されているのがこの途上国の貧困層をターゲットとしたBOPビジネスです。
世界で注目のBOPビジネス
途上国における貧困層をBOP(Base of the Economic Pyramid)層と呼びます。そのBOP層のニーズをビジネスチャンスと変換する事で、社会的課題解決を目指しお互いにWin-Winの関係を作る、それがBOPビジネスです。
BOPビジネスの可能性
BOP市場開拓のメリットはBOP市場に携わることの可能性は、無限のビジネスチャンスがあり、イノベーションをダイレクトに起こせる場でもあることです。
途上国で生活する上で必要不可欠なものがまだまだ揃っていません。そのニーズを満たすためのビジネスを提供すると同時に現地人の仕事も増え、双方に価値が生まれます。
BOP市場と起業家精神
これからBOP市場で活躍するのが、起業家精神を持つ人々だと言われています。
BOP市場で成功する人は、貧困層の現状を把握しビジネスを見つけ出します。そしてそれを実行に移すのです。
この様な人材こそ社会でイノベーションを起こす起業家なのです。
BOP市場の基本的ニーズ
BOP市場を開拓していく上でまず解決すべき課題はいきていく為に必要なことが大半です。食料、居住、水、技術の課題などですね。
え、そんなことなの?と思う人もいるかもしれませんが、考えてみてください。
例えば、5時間かけて水を汲みに行っている女の人に、水道を作って水を提供することで5時間の手間は省けます。
この様に基本的なニーズを提供することで現地人の生産性は向上しますよね。
BOPビジネス事例
それでは、実際のBOPビジネスをご紹介します。
ココナッツの殻をお金に変える
フィリピンのココテックという会社は現地の起業家によって作られた会社です。普通だったら廃棄されてしまうココナッツの殻にある食物繊維から、商品を作るビジネスをしています。ゴミから価値を生み出すとはとても斬新なアイデアですよね。
家がお金の代わりに
メキシコのコンストラメックスという会社は、移民に対しての住宅サービスを思いつきました。まず、もともと住居を持つための資金を稼ぐためにアメリカに移住していた在米移民が多かったことに着目します。そこで考えたのが、稼いだお金を現金ではなく住宅として渡すビジネスです。日本ではなかなか思いつかないアイデアですね。
BOPビジネスで世界にイノベーションを起こす
BOPビジネスには無限大の可能性が秘められています。日本では当たり前でも、一歩外にでてみると私たちにとって普通ではない世界が広がっています。そこでどんなビジネスチャンスに気が付けるかという事と、それを実行に移す行動力が今のあなたに求められています。
あなたの想像力と行動力で世界にイノベーションを起こしてみませんか?