みなさんは阿里巴巴(アリババ)という会社をご存知でしょうか?
阿里巴巴は中国の会社であり、BtoBのオンラインマーケットを展開しています。中国ではAmazonよりも有名であり、中国サイトの利用者数は、約7,770万人です。
この会社を創業したのが、馬雲(ジャック・マー)氏という人物です。
今回は、馬氏がアリババを創業するまでの人生を追ってみたいと思います。
幼少期、学生時代
出典:http://coopal.jp/blog/episode-of-jackma/(一番左がジャック・マー氏)
馬雲(ジャック・マー)氏は中国の杭州生まれ。両親は中国の伝統芸能「評弾(ピンタン)」の芸人であったため、決して裕福な家庭ではありませんでした。
子どもの頃は、喧嘩に明け暮れており、時には13針も縫ったことがあるそうです。また、成績はかなり悪く、中学や高校も3流以下の学校でした。
その中でも唯一得意だったのは英語だったそうですが、それは、父親への反抗として、父親の理解できない英語で言い返していたことが影響しているようです。
そんな馬雲氏は大学受験時では2度も数学で大失敗し、一度は大学進学を諦めます。
しかしある日、彼は『人生』(路遥著)という本を拾います。この本に駆り立てられ、彼はもう一度大学進学を目指し、3度目の正直として、杭州師範学院外国語英語科に入学することができました。
起業、そして孫正義氏との出会い
出典: https://www.flickr.com/photos/aliuser/
24歳で大学を卒業したジャック・マー氏は英語教師になりました。
30歳になってからは友人と翻訳会社の海博翻訳社を起業しましたが、はじめのうちあまり上手くいかず、しばらく赤字続きでした。当時は日銭を稼ぐため花や服を問屋街で仕入れてきて売ったりもしていましたが、徐々に軌道に乗り海博は杭州で最大の翻訳会社となりました。
その後、1995年にシアトルへ渡米した際に初めてインターネットに触れましたが、当時はネット上に中国に関する情報はありませんでした。
彼はそこで、ただの好奇心から自分の翻訳会社のホームページを友人に作ってもらいます。すると、たったの3時間で4件ものメールを受け取り、「ソーシャルネットワークは世界を変える」と直感します。こうしてインターネットの可能性を感じ取った彼は、すぐに中国でSNSの会社を始めます。
1997年には、国の対外貿易に関わる公式サイトを構築し、1999年には、ITビジネスを始めます。その後杭州での経験から、中小企業が世界のマーケットと繋がることができる、阿里巴巴を17人の仲間で創業しました。
そして2000年頃には、1つの契機である孫正義氏との出会いが訪れます。わずか20分程度の面談でしたが、ジャック・マー氏は孫氏から200万ドルの投資を受けることになりました。
この頃を境に徐々にビジネスが好転し、現在の阿里巴巴の地位を築き上げることとなりました。現在もソフトバンクは阿里巴巴の筆頭株主であると同時に、ジャック・マー氏も社外取締役としてソフトバンクの経営に参画しています。
順調にことが進んでいったように見受けられますが、そうではありませんでした。というのも、阿里巴巴創業までに、ジャック・マー氏は40社もの会社を起業し、失敗しています。これらの経験を通した学びの集大成が「阿里巴巴」なのです。
中国経済を担う存在へ
出典:http://china-town.tokyo/shop/all?cate%5B%5D=279&cate%5B%5D=273&cate%5B%5D=268
現在中国経済は停滞しており、 これは中小企業の世界販路開拓支援を行っているB2Bサイト「阿里巴巴」の業績にも大きな影響を与えています。
しかしこれに対しジャック・マー氏は”これからは、政府ではなく我々の出番だ。中国経済はそれほど悪くない”と発言しています。
これらの根拠は定かではありませんが、これまでも幾度となく困難を乗り越え、アジアのテック業界のビリオネアでトップとなったジャック・マー氏だけに、大きな自信が感じられます。
まとめ
現在はアジアトップのビリオネアになったジャック・マー氏ですが、生まれつき優秀だったわけではありません。
多くの失敗と数々の出会いから身に付けた感性が、今の彼を作り上げています。
ジャック・マー氏のように、何度も失敗を繰り返したとしても、機会を見逃さずにチャレンジしていく姿勢が重要だということが強く感じられます。
阿里巴巴についての詳細はこちら
<PR>その税理士報酬適正ですか?何人でも税理士無料紹介「税理士ドットコム」