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ブレストは非効率?
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アイデアを出すとき、よく用いられる方法にブレインストーミングがあります。
ブレインストーミングでは、ある一つのテーマに対してメンバーが自由に発言し、アイデアを量産します。
しかしこのブレインストーミング、経験のある方は分かると思いますが、発言者に偏りがでてしまうことが多いですよね。
ついつい話すことが得意な人や、目上の人ばかりに発言者が集中してしまうのです。
この問題を解決するアイデア発想法としておすすめしたいのが、635法です。
635法は強制的発想法とも言われており、30分で108ものアイデアを量産することができます。
何より、参加者全員が平等にアイデアを出すことができ、日本人の気質にぴったりの手法なのです。
そこで今回はこの635法について詳しくご紹介したいと思います。
635法とは
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635法とは、アイデア発想法のひとつで、ブレインストーミングのルールを基盤に、参加人数、時間などを定めてアイデアを紙に書き出す手法です。
具体的には、
6人のメンバーで
3個のアイデアを紙に書き出し
5分毎に隣のメンバーにシートを回すといった決まりがあります。
この流れを6回繰り返せば一周できます。
6人×3×6回=108
つまり、30分で108つのアイデアを量産できるということです。
635法はなぜ日本人に適しているのか
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では、なぜこの手法が私達日本人に適していると言えるのでしょうか。
その鍵は、全員がアイデアを強制的に紙に書き出す点にあります。
元々635法はドイツ人のベルント・ローバッハ氏が、ドイツ人の内向的な国民性を考慮して考案したものです。
ドイツ人と日本人の国民性は良く似ているとも言われますよね。
「真面目で勤勉」、「控えめ」、「空気を読む」など共通点は多いと言われています。
会議となれば、上司の評価が気になってしまう方、人前で意見を述べるのが苦手な方も少なからずいます。
日本の上下関係がはっきりしている文化や、自己主張があまり強くない国民性に適した手法ではないでしょうか。
また、全員が紙に書き出すため書記がいらないのもメリットの一つです。
635法の手順
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それでは、詳しい635法のステップをご紹介します。
必要人数
6人
必要な道具
机、イス、紙、ペン
紙はこちらを印刷してご利用ください。
大前提とすること
以下、ブレインストーミングにも共通する大前提とすることです。
・アイデアに対して批判しない
・どんなアイデアでも述べる
・他人のアイデアに便乗してよい
・質より量を優先する
準備が整ったところで、いざ実践です!
手順紹介
実際に起業.tvインターン生で行ってみました。
実践写真と共に手順を追ってみましょう。
手順1) 上記を踏まえた上で、記入用紙を6枚用意する。
先程アップいしたこちらを6枚印刷してご利用ください。
6人それぞれが1人1枚用紙を持つようにします。
手順2) 全員がそれぞれ用紙の一行目にあるテーマについてのアイデアを3つ書く。(所要時間5分)
用紙上に「自分が欲しいアイデアのテーマ」、「氏名」を記入してください。
5分間測り、まずは自分の用紙の表の一番上の段に「自分の氏名」「アイデア3つ」を書き出しましょう。
手順3) 5分おきに時計周りに用紙を回し、その下の行にアイデアを3つ記入する。
右隣りの人の用紙を受け取ります。
用紙の2段目に「氏名」「その用紙のテーマに関わるアイデア3つ」を書きます。
もちろん、この間もきっちり5分測ってくださいね。
とにかく書き出すことがポイントです!
手順4) 手順3を繰り返す。
紙を回す→5分間でアイデアを書き出す→紙を回す
この流れを繰り返します。
手順5) 自分のシートが一周して返ってきたら、良いと思うアイデアに印をつける。
この時点で108のアイデアが生まれたはずです。
自分の用紙の中からいいなと思う案に印をつけます。
起業.tvでも面白いアイデアがたくさん出てきました。
手順6) 良いアイデアを共有し議論する。
印をつけた案からディスカッションしてみましょう!
盛り上がること間違いなしです。
手順は以上で終了です。
ポイントは、とにかく5分で3つのアイデアをとにかく埋めるようにすることです。
最後のディスカッションで更に膨らませたアイデアは、用紙の裏にでもいいので記録しておきましょう。
635法を実践してみよう
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私たちが635法を実際に行って感じたメリットは、
・5分間一人で考える時間が与えられるためそれだけに集中できる
・紙に書き出すから思い切った案もだせてしまう
・書記の手間が格段に省ける
・終了後のディスカッションが盛り上がる
などが挙げられます。
ブレインストーミングに比べて参加者とも打ち解けやすい印象がありました。
書き出したアイデアを議論する際に、他のアイデア思考法と掛け合わせてみるのも面白いかと思います。
「三人集えば文殊の知恵」ともいいますが、6人が集まれば多種多様なアイデアが飛び交うはずです。
皆さんもアイデアに行き詰った際はご活用ください。