上場を意識したタイミング
上場を意識したタイミング
株式公開に関しては、会社を立ち上げるときから狙っており、最初から「株式公開するんだ」ということで会社を立ち上げています。
ですので、意識した時期でいうと、ちょうど10年前の会社の立ち上げ時期からになるのですが、「これはちょっと上場できるんじゃないかな」と思いだしたのは、主幹事証券会社と契約をした1年前ぐらいからですね。
大分業績も安定してきたというところもあり、これはいけるかなという感覚がありました。
外部の協力者を増やしていったことで事業が拡大
先ほど少しお話しした、外部の提携パートナーを増やしていったっていうのが一番大きいところです。
なかなか自分達の力だけでは飛躍的に伸ばしていくというのが難しかったこともありましたので、外部の協力してくださる会社を増やしていったのが伸びる1つのきっかけになったのではないかなと思っています。
上場までのエピソード
一番難しいと思ったのは、つくった予算通りに売上・利益を上げていかなければいけないというところですね。
下回りすぎてももちろんダメですし、上回りすぎてもダメですし、予算の精度が非常に求められます。
上場準備の2年3年前より以前にはなかなかやってきていなかった部分でもありますので、非常に難しかったです。
予算の立て方としては、まずは現場の意見を吸い上げてですね、積み上げ方式で予算を立てていきました。
それまでは、上からの「これぐらいの予算でやりたい」ということを下に落としていったのですが、そうではなくて、現場で働いているものが、今どれぐらいやっていて今後どれくらいできるかというのが一番分かっていますので、そういった積み上げ方式で予算を作っていったのが良かったのかなと思います。
内部体制を整えるところについては、非常に時間がかかる部分になりますし、上場企業としてはやらなければいけない部分でもあります。
ですので、中途社員を増やして、上場経験者を増やすなどして内部体制を整えていきました。
上場前に知っておけばよかったこと
本当に沢山あるんですけれども、その中でも内部体制についてです。
上場するとなると売上や利益が一番気になるところではあるんですが、証券会社から「気にしなくても売上・利益が上がっていくようでなければ、上場は出来ない」と言われておりましたので、ここを気にするようではダメだということです。
ただ、内部体制を意識して整えていかないと、なかなか整う部分ではありません。
そういう意味でいうと、内部体制をどういうふうに整えたらいいかを2年3年、5年かけてやっていくというのが一番重要だと思っています。
その辺を前々から知っておくということが重要かと思います。