今回のインタビューは、株式会社Payke取締役の比嘉良寛さんに、「サービスの特徴」「今後の事業戦略」についてお話を伺いました。
【経歴】
沖縄県出身の25歳。琉球大学法文学部経済専攻卒業。同大学卒業後、㈱沖縄銀行入行。沖縄銀行では主に融資業務に従事。Paykeを創業と同時に同社を退職。琉球大学在学時には「沖縄学生ビジネスコンテスト」優勝。2014年11月Paykeにファウンダーとして参画。金融経験を生かしPaykeでは財務担当。

 外国人観光客と日本企業の機会損失をなくす

Payke(ペイク)は、日本にある「商品」全てを「多言語」に切り替えていくサービスを展開しています。
考えてみていただきたいのですが、例えば僕たちが外国に行ったときには、外国語しか載っていない商品を敬遠したり心配になると思います。商品情報が何もわからず、そもそもどういう商品かよくわからないからです。
逆に考えると、日本に来ている中国や欧米の方も同じような悩みを持っています。「中国でも有名な日本の商品」を買うものの、「中国から日本に来て初めて見る商品」はどんな商品かわからないから買えない。どうやらこういった「壁」があることがわかりました。
日本の企業から考えると、これは大変な機会損失です。3兆円とも言われる市場の中で、これほど多くのチャンスロスが生まれている状態だったんです。
逆に、中国人観光客からしても、せっかく日本に来たのに“おつかい”のような形でしか買い物ができないのは、非常にもったいないことです。
この2つの機会損失をうまく埋める手立てがないかという想いから、このサービスを作りました。

今後は韓国・東南アジアの言語翻訳へ

具体的には、我々が開発したアプリを起動していただき、そこからカメラを起動して商品に付いているバーコードを読み取れば、商品が多言語で出てくるという仕組みです。今は英語と中国語でに対応しています。
現在は、お客様からのご要望が多いハングル語や、日本が国策として注力している東南アジアのお客様向けの開発を進めています。
東南アジアの国は具体的には決めていませんが、ベトナムやインドネシアの言語を追加しようと考えているところです。
年内中には3言語ぐらいを追加して、サービスをリリースする予定です。

営業を通じてサービス改善も行う

メーカーの開拓は基本的には営業です。1件1件営業であたり、趣旨を説明していく流れです。
こういうサービスがこれまで存在しなかったので、例えばセミナーで少しサービスを紹介させてもらったり、あとで個別にアポをとって営業に行かせていただく形となります。
お客様からメーカーに「こういうことを始めていくので、ぜひ御社も参加してください」と声がけをしてもらったことがありますが、基本的には対面での営業をさせてもらっています。
営業の中でお客様の声を拾い、それをサービスに反映しています。人とのやりとりが活発なスタートアップ、というところは少し変わっているかもしれませんね。

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