起業を決めた時の迷いや葛藤
起業を決めた時の迷いや葛藤
前職と今の会社は同業で、ある種ライバル企業を作るようなものでしたので、「なぜやるか」「何のためにやるか」「自分がやることは本当に正しいか」「前職の社員の人にちゃんと仁義を切れるか」といったようなことは色々考えました。
パートナーエージェントは最初は上場企業の子会社でスタートして、その1年半後にMBO(マネジメント・バイアウト)をしました。
そのときは毎月3千万の赤字があって、月の営業赤字でいうと4億円ぐらいの赤字でした。
それが2008年でちょうどリーマンショックの時代と重なって、資金調達が大変厳しかったのですが、毎日営業をちゃんと回して、資金調達を進めていくのが忙しかったので、振り返ってみるとすごく大きな決断をしたと思います。
「その当時はそんなことを考える暇もなかった」というのが正直なところでしょうか。
創業時のメンバーに大切なのは「共感」
今でもあまり変わっていないのですが、行う事業に対する”共感性”が非常に大事だと思っています。
能力の高い方や頭の良い方は沢山います。ですが、僕はスキルや知識、能力ではなく、やはり事業を実現したいというビジョンや、我々が提供している事業への共感の方が大事かなと思っています。
ジョインの段階で深い共感というものはないと思いますが、興味があるだけでも僕はかまわないと思います。
極端な話をすると、事業に全く興味はないけれど、マーケティングや経営やマネジメントが得意だという人が社内に入ると、事業目的とは違うところの能力が発揮されてしまいますし、逆に知識・スキルがなくても事業に対する想いがあれば、この会社やこのサービスをどうにかしていこうと思って知恵やアイデアは出てくる考えています。
もちろん両方あるに越したことはないですが、軸足はあくまで事業に対する共感性です。
そういった人と仕事をすることはとても楽しいですし、結果的に事業も成長していくと思います。
大切にしたい組織文化や価値観
僕は組織風土、組織文化を一番大事にしています。
ビジネスモデルなどで企業を差別化していくこともありますが、それはいずれ陳腐化されてマネされてしまいます。そのため、企業の最大の差別化のポイントは企業文化だと思っています。
とても大切で絶対他社にマネできないのは企業文化で、ゆえに企業文化の醸成がとても大事です。
その中で、「顧客を大事にする」「働く社員とか仲間を大事にする」「自分自身と家族を大事にする」といった、理念と行動指針を大切にしています。
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