起業のきっかけ

起業のきっかけは金融業界の変化

自分が入社した当初、外資系金融の世界では新しいプロダクトがどんどん出てきて、イノベーティブな産業でした。
その後、リーマンショックや欧州のソブリン危機があり、規制が凄く強まっていく中で、「もしかしたら昔好きだった”ゼロイチ”といった、イノベーションが起きることはもしかしたらもうないのかな」と感じました。
それがビジネススクールに行こうと思ったきっかけで、それが起業のきっかけに繋がっています。

心の声に従い、起業という道へ

もともとは投資家の仕事に興味があったのですが、様々な起業家に会う中で、彼らにインスパイアされるていきました。
心が凄く震えるのは、投資家の方ではなく起業家の講演を聞いたときだったんです。
「その心の声に従って、起業という道を選んだ方がいいんだろうな」と思い、ビジネスアイデアを作り始めました。

今に活きる前職やMBAの経験

営業の仕事をしていたんですが、その仕事はもの凄く今活きているなと思っています。最後は結局、「人と人」なので。
営業の仕事は全く起業と関係ないように思っていた時もありましたが、「どうやって信頼していただくか」「どういう風にお客様のニーズをくみ取るか」というのは、今活きている気がします。
あと、ビジネススクールでは本当に運がよく、素晴らしい教授が「アントレプレナーシップ」という起業論の授業をやってくださって、その出会いは本当に大きいものでした。それがなかったら起業していないというくらいに自分の中では凄く大きなものです。
理論的に、どうやってリスクが一見高い起業のリスクを減らしていくかといったところも教わりましたし、それ以上に「自分の心の声に従って生きる」ということも教わりました。
起業の授業は教授2人でやっていて、1人の教授が理論をしっかり教え、1人の教授は、ベンチャーキャピタリストなのですが、仏みたいな人で。
「心の声に従って生きると、素晴らしく人生が開けるんだ」といったことを強く言ってくださっていました。そこには凄く影響を受けましたね。

アメリカでは、メール1つで起業できる

アメリカと日本の両方で起業して感じたことは、アメリカでは凄く簡単にメール1つで会社ができてしまうことに対する衝撃でしたね。
逆に、日本はやはり、色々簡単になったとは言っても書類とかが沢山必要で、その差には結構びっくりしました。

1日16時間頭を回し続けた1週間

2015年の3月に、投資家の方にアイデアを沢山見せてくれと言われた時には、寝る時間以外はほとんど投資家の人と話すか、共同創業者とビジネスアイデアをブラッシュアップするかというような感じで、1週間にわたって1日16時間ずっと頭を回し続けていました。
朝の5時からピッチを作り直して、朝9時から投資家の方に会いに行くといったこともやっていたので、その1週間に事業が大きく形作られたと思います。
その1週間の間に、ターゲットを変えるであったりとか、サービスのパターンを少し変えるであったりとかの小さいものも入れると2回ぐらいピボットもしていて、その2015年の3月の最終週は事業が大きく動いた1週間だったと思っています。

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