日本独特の文化を反映したクラウドソーシング

日本独特の文化を反映したクラウドソーシング


-クラウドソーシングのプラットフォームを作る際に意識された点はありますか?
海外で先行事例はあったものの、そのまま導入すると日本では受け入れられないと思っていました。日本企業やビジネスパーソンはリスクが低いことや安心感を大切にするため、いかにそれらを担保できるサービスにするかを気にしていました。
1つ目は決済面の不安をなくしました。企業から先にお金をお預かりし、仕事をする個人に当社が代行して支払うことで、仕事をしたのにお金をもらえない、お金を払ったのに仕事されないというトラブルを防ぎました。
2つ目はコンペという仕組みです。誰に発注するかを決める前に作品を見て発注先を選べるモデルです。法人にとってはリスクが少なく発注でき、個人にとっては納品時の不安を少なくすることができます。この切り口を提案できたことは良かったと考えています。
-事業を拡大する上で大事にされていることはありますか?
ユーザーの方(クライアント、個人)にどれだけ満足いただけるかだと思います。我々が改善すべきところはまだまだあるのですが、サポートからの声や実際にお話しを伺った声、システムから出るログを分析した「見えない声」を徹底的に見て、お客様の声を一番大事にしています。
-お客様の声に対し、組織として取り組まれたことはありますか?
社長自らお客様の声を見ることで、どういう声があるから行動するんだという組織に対する求心力になったと思います。ランサーズスピリットという行動指針にもユーザー・顧客満足やユーザー第一主義という言葉が一番最初に載っています。スピリットをカードにして組織へ浸透させています。
-ランサー(フリーランサー)支援についてどういったことに取り組まれているのでしょうか?
「時間と場所にとらわれない働き方」というビジョンはランサーの方へ提供したいと思っています。47都道府県を周り、ランサーの方と会って要望を聞いたり、当社からノウハウをお伝えすることなどを行っています。条件はありますが、ランサーの方が福利厚生施設を利用できるなどベネフィットプランを提供しています。
-ランサーとして生計を立てる方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
1ヶ月あたりで報酬をコンスタントに得る方が1万人程度、その中で数百人程度の方が生計を立てていらっしゃいます。ランサーとして生計を立てる方は年々倍増しており、近々、千人程度になると思います。
-ランサーとして最高の年収はどれくらいになるのでしょうか?
地方で1,500万円以上を稼ぐエンジニアのランサーがいらっしゃいます。

多様なワーキングスタイルを重視


-ランサーズ社員の福利厚生はどのようなものがあるのでしょうか?
社員にも時間と場所にとらわれない働き方を提供したいと思っています。実際に4、5名がテレワークをしています。鎌倉や湘南、新潟にメンバーがいて、一切出社せずに仕事しています。
-社長としての時間の使い方について初期の頃と今ではどのような違いがありますか?
3フェーズ変わったと思います。起業した時はサービスを作ることが最も大事なことなので、100%プログラム=もの作りをしていたのが第一フェーズです。第二フェーズはいかにしてサービスを使ってもらうかが大事だったので、プログラムや開発が50%、残りはマーケティングやサポートなどサービスを伸ばすことを行いました。
現在は社員数が100名近い規模になりました。組織や採用などの人事的なことが3割、会社経営に関することが3割が、残り4割が会社の未来を考えることに時間を割いています。
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