今回のインタビューは、株式会社ホットスタートアップの代表取締役である橋田一秀さんに、「起業の原体験」「サービスが誕生した背景」「経営者共通の悩み」についてお話を伺いました。
 
ホットスタートアップ・橋田一秀代表:利用者が挫折しにくいUIを追求、HP作成ツール「ぺライチ」とは【前編】はこちら
【経歴】
1983年東京都生まれ。東京理科大学工学部電気工学科修了後、株式会社NTTデータに就職。1年半で退職し、ベンチャー企業の株式会社うるるでほぼ未経験ながらエンジニアとして就職。4年3ヶ月の勤務後、株式会社ホットスタートアップを創業。

ゲームを"使う"より"作る"ほうが好きだった少年時代

小学校低学年のとき、『ドラクエ』とかRPGゲームが大好きで、自由帳にドラクエのようなゲームを自分で作っていました。休み時間のときに、友達とかに遊んでもらっていて。自由帳ゲームみたいなものですね。
最近そのことを思い出して、「何でそれをずっとやってたんだろう」と考えてみました。
普通はゲームと言えば“使う”もしくはゲームを“遊ぶ”人が圧倒的に多いじゃないですか。そこからなかなか“作る”人になるのは、あまり多くないと思います。
そう考えると、その頃から僕は「作るのが好きだったのかな」と思っていて。ゲームをどんどん改善し、書いては消していたので、なるべく効率化しようと考えていたと思います。

プログラミング学習に2度挫折

そのあとプログラミングをやることになるのですが、実は僕はプログラミングは2回挫折しています。
大学のときは理系の学部で、プログラミングの授業を受けていました。HTMLまでは何とかできましたが、C言語やJAVAに進むとなかなか難しくて。「自分には絶対プログラムなんてムリだ」と思い、投げ出してしまいました。
そのあと、SIer(エスアイアー)の会社に入社し、入社したところの研修でプログラミングを学びましたが、全然ダメでした。やる気が全く出なくて。
当時は「私はプログラマーにはならない」と思っていましたが、そのあと色々とあり、「ウェブサービスを作りたい」と思うようになりました。
 
ウェブサービスを作るといっても色々な立ち位置があります。僕の場合は企画する人。
企画するのが好きだったので、そういう職種で転職活動をしていましたが、なかなか決まりませんでした。
その過程で、前職のうるるという会社に面接に行きました。そのときに「ディレクターや営業は募集していないんだけど、プログラマーなら空いているよ。ほぼ初心者でもいいから、プログラマーだったら入ってもいいよ」と言われました。
「ウェブサービスを作りたいです」と面接でも言っていて、うるるのCTOが「将来的にウェブサービスを作りたいのであれば、プログラムコードを書けた方がいい。結局誰にも頼まずに自分で作れるので、絶対その方がいいよ」と言ってくれたんです。
それで、プログラマーになることに決めました。

ウェブサービスへの関心の高まり

最初に入ったSIerを辞めてからは、しばらく知り合いの仕事を手伝っていました。
そのときに知り合いがオーダースーツの会社をやっていて、ウェブと口コミで集客していました。8年ぐらい前の話です。
そこでの経験からウェブサービスが気になるようになり、色々使ってみるようになりました。
その中でウェブサービスの面白さを実感し、「ウェブサービスを作りたい」と思うようになったという流れです。

社会人経験で得たもの

最初のSIerは大手だったので、仕事のボリュームが大きかったです。いわゆる日本のシステム開発の現場に1年半ぐらいいて、そういうものを見ることができたのは良かったです。
ただ、新入社員でそんなに戦力としてやれることも正直少なかったですね。
 
オーダースーツの会社では、会社になるタイミングで関わっていたので、本当に何もないから何でもやらなきゃいけない状況でした。
たった半年ですが、そこでベンチャースピリッツを得たのかと思います。本当に何でもやらなきゃいけなかったので。
 
うるるに入ったときは10人ほどだったのですが、辞めるときには50~60人ぐらいでした。会社が成長していくプロセスを見ることができましたね。
自分としてはエンジニアとして、ほぼゼロからウェブサービスを作れるレベルまで成長させてもらった、と考えています。

うるるの経営陣を見て学んだこと

経営陣を見ていて、チームとしてすごくバランスが取れていると感じました。社長だけではなく、その周りを支えるメンバーがすごく意気込みがあるというか。
それぞれキャラクターが違うものの、バランスが取れていましたね。そこが、今の僕のチームビルディングにも影響を与えていると思います。

 
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