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量産化拠点の選定理由

舞鶴は自衛隊の基地があり、溶接技術に長けた会社があります。ここが我々の量産拠点になっている小阪金属工業です。それと舞鶴には舞鶴港があり、世界に対して出荷ができる、こういう地の利も大きな要素になっています。
もともと、我々は京都で開発していて、この技術を使って量産に移行したい、そのときに京都府の方が、舞鶴市であったり、他の市の技術会社を紹介している中で小阪金属と出会いました。技術もさることながら、人柄であったり、会社の対応力を非常によくしていただいたことが、ここを量産地にする決め手になりました。

スポーツカーを選んだ理由

ベンチャーなので、最初から大量生産ができない。どうやったら少量でも採算が取れるか考えたところ、高付加価値モデルということで、スポーツカーのモデルに行き着きました
まずベンチャーなので、量産に対応する部品が安く買えないのでコストが高くなってしまう。しかし、お客様に対してはその高い価値を認めてもらわないといけません。
そういったときに、スポーツカーであれば、しっかりした技術と、スポーツカーとしての性能をきちんと手当てすれば、十分にその価値を認めていただけるだろう、そして大量生産ができないベンチャーであったとしても、そういった少量がその価値になる、希少性につながると考え、スポーツカーをプロダクトとして選びました。

プラットフォーム戦略の構造

我々の車の作り方は、シャーシと駆動部のパワートレイン、これを合わせたものをプラットフォームと呼んでおり、このプラットフォームの上に、デザインになるカウルを上から載せ、別々にデザイン部分と駆動部分を作っています。
このプラットフォームを使えば、様々なデザインのモデルが同じプラットフォームで作ることができます。これを海外のお客様に展開するというのが、プラットフォームビジネスです。

外部との提携

我々のビジネスモデルで最も重要なのは、パートナーのエコシステムを広げることです。垂直統合型の系列といわれるビジネスモデルが、今までの自動車産業でした。
これに対して我々は水平分業型のビジネスモデルを持つので、我々の車に部品を提供してくださるサプライヤー、また我々の商品を売ってもらう販売店、アフターサービスをしてくださる会社、そしてPRをしてくださる会社。横のつながりが非常に力になります。
ですので、エコシステムをきちんと構築することで、小規模のベンチャーでも成り立つ仕組みを作っています

販売プロモーション戦略

基本的には、小規模のベンチャーで、「何に集中するか」というところを徹底的に考えました。我々の場合は開発でした。であれば、セールスプロモーションやアフターサービスというところはプロに任せていったほうが、効率よく新しい商品を展開できるのではないかと考えました。
まずは東京でオートバックスという大手のディーラーを介して、車を提供する。そして万が一、何か起こったときには、全国にディーラー網を持っている会社を通じて、我々の商品のアフターサービスをするという仕組みを今、構築しようとしています。

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