経歴
1991年大阪府生まれ。現在、関西学院大学 商学部4年生。
大阪市の「第一回シリコンバレー人材派遣プログラム」に選抜され、イノベーションの中心・米シリコンバレー(カリフォルニア州)を訪問してその先進性から開眼。現地での一ヶ月間に及ぶテント生活の末、一大奮起して学生にして起業に踏み切る。現在は日米含む数名のエンジェル投資家から資金調達をし、シリコンバレーと大阪を拠点にCofame(コーフェイム)で世界のマーケットを狙う。
起業のきっかけは大阪市主催のシリコンバレーツアー
-御社の事業内容について教えていただけますか?
cofame(コーフェイム)は名刺交換、会議、顧客管理、すべてのビジネスプロセスを記録できるサービスです。名刺でできることを踏襲しつつ、それ以上のことができるアプリケーションです。
昨年(2014年)9月に日本語版、英語版をリリースしました。テストマーケティングとしてβ版を提供し、改良を続けています。
まだプロモーションや告知をしていない状態なので、現在のユーザー数は1,500人程度です。
-どのような経緯で起業にいたったのか教えていただけますか?
大阪大学のプログラマーとチームを組み、アプリケーションを作っていました。ちょうどその頃(2013年)、大阪市のシリコンバレー人材派遣プログラムがスタートしました。
ツアーの選抜メンバーに合格し、Google、Facebook、オラクルなどシリコンバレーの大企業を実際に見て、世界のアイデアの中心で戦ってみたい、急成長する企業を作りたいと思い、ツアーをきっかけに起業しました。
-なぜ、そのツアーに参加しようと思ったのですか?
シリコンバレーは憧れの地であり、いつか行ってみたいと思っていましたが、個人で行く機会はありませんでした。大阪市の補助金を利用して行けることを知り、応募しました。
大阪大学のプログラマーとはツアーの半年前に出会いました。その頃、iPhoneのアプリケーションを作りたかったのですが、私はプログラマーではないので開発できませんでした。
そこで開発者をツイッターで募集したところ、彼が反応してくれました。
-シリコンバレーツアーはいかがでしたか?
1週間のツアーでは、ツイッターやGoogleを訪問したり、投資家の前でプレゼン、フィードバックをもらったり、毎日何かしら発表があったので忙しかったのですが、日本では味わえない刺激がありました。
約1ヶ月、シリコンバレーでのテント生活でアプリを開発
-シリコンバレーツアーから起業されるまで、どのようなプロセスがありましたか?
ツアーは1週間でしたが、1ヶ月有効の航空券を購入しました。ツアー終了後の3、4週間は何もすることが決まっていなかったので、ツアー中を含めてたくさんの投資家の方へ投資してほしい(1ヶ月面倒を見てほしい)ことを訴えたところ、気に入ってくれた方からテントと食料をもらいました。
1ヶ月面倒を見ることと引き換えにアプリケーションを完成させる挑戦状をもらいました。なんとかアプリケーション(家族向けSNS)を完成させてリリースしましたが、投資してもらえませんでした。マーケットが大きくなりそうになく、ビジネスとして面白くならないだろうという判断でした。
このサービスではなく、他のことを一緒にやらないかと声を掛けていただきました。それがcofameの原型になるビジネスモデルです。
-シリコンバレーの起業家と触れてどのようなことを感じましたか?
皆、とにかく明るいです。日本ではできていないことやダメなことが先行し、前向きなミーティングになるケースは多くないのですが、シリコンバレーではできるためにどうすれば良いか、前向きなミーティングが活発に行われている印象を持ちました。
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