1億円の資金調達、その背景
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資金調達の決め手は「チームメンバーの良さ」と「解決できる痛みがあること」
いろんな人から言われるのはやはり「チームがいい」ということですね。
林もそうですし、もう1人の共同創業者の原田もそうですし、メインのメンバーのバックグラウンドや、今まで働いてきたところでどういう評価を得ているのかというところが、チームとして全体的にすごいということはまず1つ言われていました。
僕らは今年の1月ぐらいからずっと資金調達に向けて動いたのですが全然集まらなかったので、困ってピボットしたときには、クリアに「これをやるんだ」というのが見えていました。
この痛みが創業者本人に見えているので、その事業に特化できたのだと思います。
チームメンバーがすごくて、解決できる問題があって、しかも問題解決のためにチームメンバーがロジカルに説明できるというところが評価されたんじゃないかなという風に思っています。
経営者として大切にしていること
経営者という感覚がどういうものなのかということを、本で読んだ時に出ていたことで「こういうことだ」とか言っていますが、体感した中で「こうだ」というのはこのポイントでは言いづらい気がしますね。
1つ言えるのは、ビジョンをぶらさずに、そっちの方向へちゃんとドライブしていくエネルギーを内部・外部に発信し続けるということだと思うんですが、まだそれを明言できるほどの確信はありません。
「Capitalico」のベータ版に対する反応
今、ブライベートベータというものをやっていて、限定されたユーザーだけにリンクを発行して使ってもらっていて、大体今50人くらいの方に利用いただいています。
色んな属性の人をあえて集めて、デイトレで儲けている人とか、有名な相場師、銀行や証券会社のディーラーの人達などがいます。
それ以外にも「トレードはあまり知らないけれども、本を少し読んだことがあって、平均線なんかは知ってますよ」というレベルの人達ですね。
6割ぐらいは日本で、他の4割は海外からそういった人たちを集めています。
プログラミングなしで自分のトレーディング戦略を機械化できる、自動化できてアルゴリズム化できるというところの手軽さが、思った以上に手軽なので、あまり知識のない人達がすごく良い反応をくれています。
そういった人達が、こんなに簡単に自動化できて過去にさかのぼって簡単に見れて、将来こういう風になるんじゃないかというところが簡単に出てきてしまうというところで、そういったユーザーからの反応は結構良いと思っています。
プロモーションについて
証券会社とは、日本はもちろんアメリカ、ヨーロッパとの提携を色々模索することは継続的にやっています。
あとはVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達がありましたが、「資金調達するということは仲間を増やすことだ」と思っていますので、発言力があるメンバーを使ってプロモーションをするということは意識してやっているところがあります。
来年頭にパブリックを出しますので、是非アドバイスをいただきたいです。
使ってくださいというより、僕たちは本当に経験不足なので、ぜひ一緒にサービスをブラッシュアップさせていただけるとすごく嬉しいと思っています。
起業志望者へのメッセージ
ただ単純に「起業したい」というよりは、「何の痛みを解決したいか」というのを常に意識する方が重要です。
その1つの手段が例えば起業かもしれないし、1つの手段がどこかの会社に努めることかもしれないし、1つの手段が海外を放浪することかもしれないので、とにかく起業はあくまでただの手段であって、起業したいということだけを考えている時点で、少し方向性が違うと思っています。
なので、まずは自分が感じている痛みや、解決したいと思っている痛みを常に意識して考えるのがいいんじゃないかと思っています。
Alpaca・横川毅CEO:慶應大学からリーマン・野村証券へ。元金融マンが起業に至った経緯【前編】はこちら
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