技術が発展し、生活が豊かになっていく一方で、環境問題も大きな社会問題として取り上げられるようになりました。
企業はCSR(Corporate Social Responsibility)として社会に貢献するための活動を行ったり、近年ではCSV(Creating Shared Value)と呼ばれる主力事業自体が社会貢献につながるような仕組みをつくる企業も増えてきました。
今回はそんなCSVの一例として「プラスティックロード」を紹介します。

道路がアスファルトではなくなる?

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出典:http://en.volkerwessels.com/en/about-us
 
みなさんもご存知のように、道路の主な原料として使われているのはアスファルトです。このアスファルトは、製造や輸送の過程で多くの二酸化炭素を排出しています。1年間に160万トンの量が世界で使われていることを考えると道路は環境問題の一因として挙げられるかもしれません。 
しかし、道路の原料が「アスファルト」から他の何かになれば、地球温暖化を食い止める手助けになるかもしれません。今回その問題を解決するための一歩を踏み出したのは、オランダの土木建築会社であるVolker Wessele社です。
同社が考案した「プラスティックロード」とはその名の通りプラスティックでできた道路のことで、路面となるユニットをあらかじめ工場で成形しておき、プレハブ式に道路に埋め込んで使います。このような構造であることで、硬さや雨水の透過性を調整でき、内部に電線やガス・水道配管などのインフラも通せます。さらに、道路の渋滞状況を検知するセンサーの設置なども容易にできるようになるのです。

「プラスティックロード」が可能にすること

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出典:http://s7.photobucket.com/user/monkeygluver/media/Wallpaper-ocean-encounters.jpg.html
 
この世界初の取り組みは、海に投棄されるプラスティックゴミを減らして「海をきれいに」というコンセプトから始まったものだそうです。実際に道路をプラスティックにすることで、どんなことができるようになるのでしょうか。
まず、天候や水の影響をほとんど受けず、サビや腐敗が発生しないということや、気温への耐性もあるためマイナス40度からプラス80度までの環境温度に対応できるそうです。そのため、メンテナンスの回数を減らすことができたり、従来の道路よりも3倍も長い寿命を期待できます。また、それに付随し、メンテナンスのための道路封鎖も減り、その都度発生する渋滞を緩和することもできるのです。
さらに、「軽量」であるため作業効率も良く、アスファルトよりも短期間でしきつめることが可能です。

「プラスティックロード」の課題とは?

「こんなに多くのメリットがあるならば、アスファルトに劣っている点はないのでは?」と思えてきます。
しかしまだアイディアの段階のため、問題点もあるようです。例えば、素材そのものが異なるため、「道路が濡れていた場合にタイヤが滑りやすくなる」などの課題も出てきています。
このような世界を実現するためには、安全性の問題を解決する必要があるようです。

 まとめ

一見実現が難しそうに思える「プラスティックロード」。
しかし、この取り組みが実現すれば、環境にも、道路に関する仕事に従事するすべての人にも優しい、画期的な道路となることでしょう。
実現前からこれほどまで話題になっている、Volker Wessele社の「プラスティックロード」から今後も目が離せません。
 
参考資料はこちら
Volker Wessele社について詳しく知りたい方はこちら
 
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