今回は、ベンチャーか大企業かで就職先を迷っている方々へ、ベンチャーではどのようなキャリアパスを送ることができるのかをご紹介します。
以下、バイオ業界の会社に入社された方の声をお届けします。

自己紹介

私が以前働いていたのは、研究開発(バイオ関係)のベンチャー企業で、キーとなる技術を使い、創薬関係や公的機関からの受注を受けていました。
そこで直面した問題や考えたことを述べたいと思います。

業務を覚える

理系の大学で研究一辺倒だった私はいわゆる「研究バカ」で、就活経験もなく、一般常識に乏しい新卒でした。なので、入社後すぐに直面した「身の回りのあらゆる業務を自分でこなす」仕事スタイルに慣れるのに大変苦労しました。
真面目に取り組もうとするほど的を外した振る舞いになってしまい、一時は出社拒否寸前でした。
幸い指導担当の上司は面倒見の良いベテランで、苦手な書類作成や経理、報告業務を一から私に叩き込んでくれました。今もその上司のスタイルで仕事をこなしています。
後になって知ったのですが、伸び盛りの会社は研究のできる新卒を一定数確保するため、指導経験豊富な上司をまず確保したとのことです。これは私にとっても幸運でした。

一生懸命働く

業務の多様さに戸惑ったものの、研究自体は大いにやりがいのあるものでした。
大学時代の専門とは異なる内容でしたが、持っているスキルを活用できる課題であり、興味もありました。
なによりやる気にさせてくれたのは、プロジェクトの運営責任をまかせてもらえたこと、また難易度の高い計画に挑戦させてもらえたこと、結果が出るまで辛抱強く待っていただけたことです。
計画書は幾たびも修正を受けましたが、おかげで非常に具体的な計画となり、結果として順調な進行になったのはいい思い出です。
いろいろと不安で自信のない新卒としては、信頼してもらうことが一番のエネルギーになると実感した体験でした。

親の不安

入社時期に彼女と入籍したこともあり、私や彼女の両親は、ベンチャー企業への就職に非常に不安感を持っていたようです。
具体的には、労働内容や待遇、保障のようなものから、会社の将来に関するものまで、普通の人がベンチャーに抱く心配をそのまま抱いており、結局十分な説得をできないまま入社することとなりました。
幸い、このような点では不具合はなく、親を一安心させることはできましたが、結局現在の職(ベンチャーでない)に移るまで、不安感は残っていたのだと、後になって聞きました。

終わりに

私は幸運にも周囲に理解者がいてくれたことで、結果としては満足のいく経験をできたと思っています。
何とか業績を上げることができた秘訣があるとすれば、専門外の分野は素直に教えを乞い、その分専門分野では120%の力を出す気持ちで取り組む、ということでしょうか。
当たり前のようですが、結局どのような仕事にも通じる基本的なことが、一番の駆動力になると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
何か背負うものがあると、なかなか自分の思い通りに意思決定できないこともありそうですね。
つまり、多くの人が起業に踏み込めないのは、起業をリスクと捉え、周囲の反発に対抗できないからだと思います。
ですので、起業するなり、ベンチャーに就職するなら若いうちのほうが良さそうです。
ぜひ参考にしてください。
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