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「きっかけはTPPだった」帯広から酪農・畜産業の改革に挑むファームノートの取組

畜産業をプラットフォーム化する!

「デジタル派はエクセルやアプリでアナログ派はノートで」

 

何かを管理するにはそれぞれに合ったツールが最適です。現在タイムマネジメントや進捗状況管理システムはその多くがプラットフォーム化されています。

 

ビジネスシーンだけではなくプライベートでも管理するには欠かせない、という方も多いのではないでしょうか?

 

そんな中、まだまだアナログで管理されているのが、第一次産業(農業・水産業・畜産業など)です。従事者の高齢化も相まってまだまだデジタル化が進んでいない分野ですが、そんなニッチな需要に目を付け、畜産業のプラットフォーム化に成功したスタートアップ企業があります。

 

それが、酪農・畜産業界向けに作られた牛群管理システムのアプリケーションを作っている株式会社ファームノートです。

牛もデジタルで管理する時代へ

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出典:farmnote.jp

ファームノートの強みは、何といってもPCだけでなくスマホやタブレットで牛の情報を手軽に管理できる点にあります。

 

コンセプトは「牧場を、手のひらに。」。

 

牧場に関する全てのデータをスマホアプリに集約・経営の効率化に貢献できるシステムで、2015年9月時点では、約7万4千頭がファームノートで管理されています。

 

IT化が進む酪農業界とは異なり、畜産業界ではまだまだ紙ベースで管理されていました。そこに目を付けたのが株式会社ファームノート代表取締役の小林氏です。

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出典:farmnote.jp

酪農家で使われているシステムは海外の企業が作ったものでPCでしか管理できないというデメリットがありました。広大な牧場の中でもスマホで手軽に使用できるファームノートは、まさに北海道の酪農家や畜産家にとって待望のシステムだったのです。

 

また、ファームノートはユーザー目線で開発されているので、システムの改良も頻繁です。ファームノートを通しての個々の畜産家ユーザーの経営の効率化・黒字化という結果こそが最大の目標なのです。

きっかけは、TPP

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出典:livepad.jp

株式会社ファームノート代表取締役の小林晋也氏は、1979年生まれの北海道帯広市出身です。

 

母方の祖父が小さな農場を営みおいしい野菜を食べたり畑仕事を手伝う一方で、SEだった父の使うPCやDOSに触れながら育った小林氏。旭川工業専門学校を機械工学専攻で卒業し、2004年に地元・帯広にCMSインテグレーション企業・株式会社スカイアークを創業します。

 

ビジネスが順調だった小林氏がファームノートのビジネスを始めたきっかけはTPPでした。TPPが締結され、関税が撤廃されると帯広の畜産・酪農界は壊滅的な打撃を受けます。しかし、「そんなピンチだからこそこれからの成長のきっかけにできる」と考えた小林氏は2013年に株式会社ファームノートを創業します。

 

海外の酪農家の視察もこなし、人工知能システムを使用した牛の飼養管理システムを導入するなど積極的な酪農界のIT化に取り組まれています。

帯広から世界へ

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出典:farmnote.jp

株式会社ファームノートは、北海道同様に畜産業が盛んな九州への展開、そしてゆくゆくは海外へのサービスの展開を目指されています。また、IoTならぬ、IoA(インターネット・オブ・アニマル)として牛を直接ネットにつなげるセンシンング技術の開発や人工知能の開発にも取り組んでいます。

 

増え続ける世界人口にとって、畜産業の課題はもはや日本だけのものではなくなりつつあります。そんな問題の解消を担う一つでもあるシステムのプラットフォーム化は必要不可欠です。

 

世界の畜産業界の課題を背負う株式会社ファームノートの取り組みにこれからも要注目です。