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「美味しいだけでは売れない」パティシエ・エス・コヤマ代表から学ぶ起業家に必要なもの

街のケーキ屋さんのイマドキのスタイルとは?

甘いものは好きですか?オンラインショップで外国のお菓子はもちろん、丁寧で繊細なモノづくりが得意な日本人が作るスイーツは世界的にもレベルが高く、様々な種類のスイーツが気軽に購入できるようになりました。

 

今シーズンのポテトチップスのトレンドは知っていても、あなたの街のケーキ屋さんの主力商品が何なのかは知らない方も多いのではないでしょうか?

 

どんな小さな街にも必ずある“街のケーキ屋さん”、そんな昔からあるケーキ屋さんのスタイルが今変わろうとしています。

ケーキそのものではなく、ケーキがある空間作りに挑む

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出典:www.es-koyama.com

たかがロールケーキ、されどロールケーキ。パティシエ・エス・コヤマの看板商品「コヤマロール」はTVチャンピオンのグランドチャンピオン大会から生まれたとされています。

 

神戸の洋菓子店から独立し、すでに同番組のケーキ職人選手権大会で何度も優勝していた小山氏はすばらしい技巧を凝らしたライバル達のきらびやかなスイーツに、あえてシンプルなロールケーキで挑みました。

 

その結果、小山氏は1位を獲得、またそのロールケーキは、後のロールケーキブームを生み出すきっかけにもなりました。

 

全国からの大勢のお客さんが並ぶ兵庫県三田市にあるパティシエ・エス・コヤマの店舗は、そんなパティシエとしての小山氏の世界観を体現した造りになっています。

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出典:www.es-koyama.com

ケーキはもちろん、チョコ、パン、コンフィチュールの専門店やカフェがそれぞれ敷地内にあり、フランスの権威あるチェコレートコンテストで何度も1位に輝くチョコを作る小山氏直伝のスイーツ教室が開催されたり、子供しか入れない未来製作所があったり。

 

まさしく「コヤマ・ワールド」ともいうべき夢のスイーツの世界が広がっているのです。

コヤマのケーキが、ただおいしいだけではない理由

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出典:35-45.net

“「ひらめき」と「思いつき」は似ているようでまったく異なるものだ。ひらめきは準備をしている人にしか訪れない。考え抜いた末のアイデアだ”

 

準備を怠らないこと、常にアンテナを張っている小山氏だからこそ、常に斬新なスイーツを生み出すことができると言えます。

 

しかし、小山氏の成功の秘訣は、職人としてただおいしいものを追求する探究心ではなく、時代を読んだブランディング戦略にあったとも言われています。

 

小山氏は生粋のお菓子職人としてその道を歩んでこられました。洋菓子職人の父を持ち、その背中を追うように洋菓子の世界へ飛び込みました。

 

そんな中で小山氏のビジネス感覚が培われたのが、入社した神戸にあるスイス菓子ハイジでの経験です。洋菓子激戦区でもある神戸でもハイジはおいしさに定評がある洋菓子屋の一つでした。

 

お客様に直接触れる機会があるカフェスタッフからパティシエになった小山氏は、人気店を維持するための営業やマーケティング戦略にも携わられるうちに、ただおいしいだけではケーキは売れないという事実に気が付いたのです。

苦境をバネに、まだ見ぬスイーツを求めて

病気のお子さんの医療費を稼ぐために独立にかけたこと、へき地とも揶揄された三田市に店舗を持ったこと、小山氏にはケーキ職人か起業家かという枠をも超えたアントレプレナーシップに欠かせない挑戦する力や苦境を切り抜く力が感じられます。

 

 “心配は行動をするためのきっかけであって、悩むためにするものではない”

 

チョコレートやケーキは、どんな人も笑顔にする魔法の力を持っています。小山氏が作るそんな魔法は、ただおいしいだけではなく、食べる人に勇気や挑戦する力を与えてくれるものでもあるのかもしれません。