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PlanからDesignへ。PDCAに代わるD-OODA(ドゥーダ)ループとは?

 PDCAとOODA(ウーダ)、どっちを使えばいいの?

2017-10-08

Plan(計画)、Do(実行)Check(評価)、Act(改善)のPDCA

Observe(観察)、Orient(方向付け)、Decide(決心)、Act(実行)のOODA

 

起業tvでは、これまで2種類の行動決定ループについて解説してきました。PDCAはすでに日本に浸透している伝統的メソッド。それに対して、OODAは目まぐるしく環境の変わる現代に適したメソッドと言えます。

 

一体、どっちを使うのが正解なんだ?

 

こう思った人は多いのではないでしょうか。そこで今回紹介するのはPDCA、OODAにつづく第3の行動決定ループ「D-OODA(ドゥーダ)」です。

 

D-OODAは「米軍式 人を動かすマネジメント」(田中靖浩、日本経済新聞出版社)の中で紹介されました。

 

“もともとOODAはPDCAと対立する概念ではありません”

 

その考えの下、米軍のオペレーショナル・デザインを参考にして生み出されたのが「D-OODA」となっています。ではさっそく、中身を見ていきましょう。

 

第3のループ、D-OODAとは?

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見て分かる通り、D-OODAはOODAループの最初にDがついた形です。さて、この「D」が何を示しているかわかるでしょうか?

 

答えは、「Design(デザイン)」です。では、何をデザインするのでしょうか?

 

それは「計画」です。

 

D-OODAとは、まず本部がおおまかな計画を立て(Design)、その後現場で、観察(Observe)、情勢判断・方向づけ(Orient)、決心(Decide)、実行する(Act)というループを回していくものです。

 

ポイントは2つあります。

 

1つ目は、OODAに対して、「D」という中央集権的な(現場でない)部分が入っていること。2つ目は、Planではなく、Designで「計画」を表していることです。

 

➡OODAについてはこちらの記事を参考にしてください

 

各ポイントについて説明する前に、D-OODAの「Design」のもとになった、米軍式「オペレーショナル・デザイン」について学んでおきましょう。

 

オペレーショナル・デザイン:米軍の計画過程に迫る

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出典:free-illustrations.gatag.net

米軍で使われている計画手法と聞くと、少し物騒にも感じるかもしれません。しかし、軍隊、その中でも米軍が世界レベルの優秀な組織であることは疑う余地もなく、その組織から私たちが学べることは実に多いのです。

 

今回学ぶ「オペレーショナル・デザイン」とは、指揮官と幹部たちが、それぞれの知識・経験を組み合わせて、作戦の「大筋」をつくるプロセスのことです。

 

オペレーショナル・デザインは全部で4つのプロセスからなっています。

 

1 指揮官が全体の指針を提示する。

2 指揮官と幹部たちが「対話」によって、相互理解、共有をすすめる。

3 目標、方法、資源、リスクを分析・検討する。

4 作戦の大筋を「可視化」する。

 

注視すべきところは、2番目と4番目のプロセスです。

 

2番目では「対話」によって、それぞれの経験・知識を共有し、問題の正しい本質、その解決策を探っていきます。計画を数値ばかりで考えるのではなく、「対話」を重視し、より質の高い意見交換を目指しているのです。

 

4番目では、作戦の「大筋」を「可視化」します。

 

「大筋」というのは“ストーリー”です。“数字の列”ではありません。

 

計画というと、私たちは数字の目標に依存しがちな部分がありませんでしょうか。(もちろん、数値目標は大切です)

 

オペレーショナル・デザインでは、作戦の過程がどのようになっているのかを可視化します。

 

オペレーショナル・デザインが「D」として、OODAの頭につく理由はここです。この大筋(ストーリー)が可視化されているから、現場重視のOODAが最大の効果を発揮するのです。

 

D-OODAでOODAの効果を最大に

2つのポイントの話に戻りましょう。

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ポイント① 「D」という中央集権的な要素

オペレーショナル・デザインは指揮官と幹部たちによって行われていました。つまり、上位のマネジメント層が「D」における登場人物です。

 

OODAは現場重視のループです。現場重視というものは、上層部の意図していない結果を生むことになります。

 

この結果が「良いもの」であることを期待しているのがOODAなわけですが、もし「悪いもの」になってしまったら大変です。

 

また、現場の人々もその悪いケースを忌避した結果、大した効果の上がらない行動ばかり繰り返す可能性もあります。

 

こういったリスクを回避し、OODAの効果を最大限に発揮するのが、「Design」であり、「オペレーショナル・デザイン」なのです。

 

中央集権的に、「大筋」を「可視化」することで、現場の人々はその「大筋」の中で最大限の働きができるようになるのです。

 

ポイント② not Plan, but Design

PDCAへの揶揄としてよく言われるのが「PPPPPPPDCA」です。過度に計画過程を重視してしまうケースを指しています。

 

Planでは数値計画や、細かい計画が立てられがちです。これらは必ずしも否定されるべきものではありませんが、非効率な部分があることは想像できるでしょう。

 

また、これらの計画は現場で働く人の行動を制限しがちです。変化の激しい状況では、これはデメリットになります。

 

だから、今、Designなのです。

 

Design、オペレーショナル・デザインでは、細かい計画や数値結果に依存する計画は重視されません。その代わり、「大筋」を立てるのです。

 

ポイント①では、中央集権的に「従業員がやっていい範囲」を可視化する効果を示しましたが、ポイント②で注目する効果は「従業員を自由にする」ということになります。

 

あと、Planと比べて、Designは修正が少なくて済みます。そもそもおおまかな計画であり、細かい修正は現場で働く人々が勝手にやってくれるからです。

 

PlanとDesign。あなたはどちらにスピード感を感じますか?

 

PDCA、OODA、そしてD-OODA

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出典:free-photos.gatag.net

PDCAとOODAは対立しません。

 

「でもどっちも運用となると少しややこしくなってしまうかも?」という人は、ぜひD-OODAを取り入れてみてください。

 

“先の見えない戦い”を勝ち抜くのは変化に対応できる者なのです。

 

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Tomoaki Omi

立命館大学経営学部所属。様々なことに興味を持つが、割とすぐに飽きる。最近チームで結果を出すことの嬉しさを知った。

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