起業家として成功する人

みなさんは起業家と聞いて誰を思い浮かべますか?
今では大きな成功をおさめている起業家たちも、もちろん初めは壁にぶつかり、多くの失敗をしてきました。
今回は、そんな有名な起業家3人について、その成功した理由を探ってみたいと思います。

ソフトバンクグループ創業者、孫正義氏

孫正義氏は日本有数の富豪であり、世界富豪ランキングで100位以内に入ることもあります。そんな孫氏のことは、日本人であれば多くの方がご存知だと思います。
スクリーンショット 2015-11-19 14.56.00
出典: http://mnky.jp/763
孫正義氏は、1957年に起業家の多い家庭で誕生しました。そして、1974年には高校を中退しアメリカに渡ります。
その後1979年に米国でソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立したのち、1981年には福岡に「日本ソフトバンク」を設立しました。
それから、1996年には米ヤフーとソフトバンクの合弁でヤフー株式会社を設立し、2006年には携帯電話のキャリアであったボーダフォンを買収、そして福岡ソフトバンクホークスのオーナーに就任しています。
 

孫正義氏が成功できた理由とは

孫正義氏が成功できた一つの要因は、彼の持つ交渉力だといえます。その具体的エピソードが、iPhoneをめぐるスティーブ・ジョブズ氏との交渉です。
当時のiPhoneは、1国1キャリア制を取っていました。そこで、日本の携帯大手3社のどの会社がiPhoneの権利を獲得するか、大きな経営交渉が繰り広げられていました。
そんな中で孫氏は、iPhoneが発表される数年前からジョブズ氏に接近し、iPodを利用した携帯電話はどうかと提案していたようです。
その時すでにAppleではiPhoneの開発に取り込んでいたことを知った彼は、その頃から日本全国に白を基調としたソフトバンクショップを徐々にオープンさせます。これはAppleのブランドを守るという意味も込められていたようです。
その結果、iPhoneの権利を獲得し、飛躍的にソフトバンクの価値を高めることに成功しました。
業界最大手のドコモを退けソフトバンクが販売権利を獲得したことは、当時の社会には衝撃的な出来事でした。
これがボーダフォンをソフトバンクとして成功させた要因の一つでもあります。
 

孫正義氏の成功への憧れ

また、孫氏は日本の多くの起業家から尊敬される存在でもあります。実際にRetty株式会社CEOの武田和也氏は、孫正義氏について次のように言っています。
1つ言うならば、孫さんはやっぱり好きです。なぜかというと、常にチャレンジしているからです。
成功しているからではなく、常に限界まで挑戦しているのが素敵だと思います。
常に我々もそういう状態でいたいです
こういったように、成功したと言われる今でも貪欲にチャレンジする姿勢は、多くの起業家に刺激を与えています。

Apple創業者、スティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズいえば、誰もが知るAppleの創業者です。そして、世界的な成功を収めた彼は、数多くの伝説的エピソードを残しています。
今や日本のスマホ市場の50%がiPhoneです。また、シリコンバレーにあるITの会社の多くがMacを使用しています。それ以外にも数々の世界的大ヒット商品を生み出してきたAppleは、ジョブズ氏がいなければ成り立ちませんでした。
そしてジョブズ氏と言えば”プレゼンの名手”としても有名で、スタンフォード大学の卒業式での演説は、未だに伝説として残っています。
スクリーンショット 2015-11-19 14.51.20
出典: http://www.officiallyjd.com/wp-content/uploads/2015/05/20150526_kurihrarui_51.jpg
ジョブズ氏は1955年に、誕生して間もなく養子に出されました。そして、リード大学に進学するも中退。
そして、1976年には「アップルコンピュータ」を設立します。しかし、1985年には追放状態となり、Appleを辞任します。
ところが、1996年に非常勤顧問としてAppleに復帰することとなりました。
そして2007年に発表されたiPhoneは、今や世界中で愛される商品となっています。
多くの人に愛されていたジョブズ氏でしたが、2011年10月5日に惜しまれつつ亡くなりました。
 

ジョブズ氏が成功できた理由

ジョブズ氏にはいろいろな伝説的エピソードがあります。
そんなジョブズ氏の成功要因の中でも、今回はスタンフォード大学で行われた卒業式のスピーチから、彼の成功要因を探ってみたいと思います。
「connecting the dots」
ジョブズ氏は、未来に先回りをして点と点を結ぶことはできず、全ては、過去を振り返って点と点を結ぶだけだと述べています。つまり、今やっていることが成功に繋がるかどうかは未知数ということです。
だからこそ、情熱を持って、何かに繋がると信じるしかないのです。
ジョブズ氏は、大学を中退していますが、卒業には関係のないカリグラフィの授業を受けていました。しかしながら、こうしたことが結果的に、「Macの持つ独自性」に繋がっているのです。
このように、成功したジョブズ氏は、誰よりも情熱的に何かを信じ行動していたようです。
 
「Stay hungry, stay foolish. 」
ジョブズ氏はまた、常に渇望していました。
「何かを信じ、実現することへの情熱」これこそがジョブズ氏の成功要因です。
彼ほどの成功者であっても、心に留めているのはこのように非常にシンプルなことでした。
 

成功者ジョブズ氏のプレゼン

多くのものを生み出し社会を大きく変えたジョブズ氏ですが、プレゼンの名手としても有名です。彼のプレゼンは世界的に評価されています。このプレゼン能力が、Appleを成功させた一つの要因でもあります。
以下はジョブズ氏の今まで行ったプレゼンの中でも社会を感動させたプレゼンの1つです。
ぜひジョブズ氏のプレゼンを体感してみてください。

Twitter創業者、ジャック・ドーシー氏

全世界で使われているSNSの一つであるTwitterの創業者のうちの一人がジャック・ドーシー氏です。
彼はTwitter以外にも、スマートフォンをクレジットカード決済端末にするSquareというサービスの立ち上げも行っています。
スクリーンショット 2015-11-19 14.58.34
出典: http://u-note.me/note/47486657
ジャック・ドーシー氏は1976年に誕生しました。
2000年には、ウェブからタクシーや救急サービスを派遣するサービスの会社を始めました。
そして2006年、エヴァン・ウィリアムズ氏らと共にObvious社(現Twitter社)を設立することとなります。
その後2009年にはSquareを開始し、同社CEOに就任します。
さらに、2013年にはウォルト・ディズニー・カンパニーの取締役に任命されています。
 

成功に導くためのリスト

ドーシー氏は成功のためには、自分自身のために何かをする情熱を持つことが重要であり、そしてその情熱が協力者を惹きつけ、成功に導く最高のチームを作り上げると言っています。
そして最高のチームを作るために重要なのが、組織を成功に導くためのリストだそうです。
ドーシー氏は毎日欠かさずに、自身が作成したリストを確認しています。そのドーシー氏の具体的なリストは以下のようなものです。
1、過去や未来にとらわれずに「今を生きる」
2、弱みを見せること
3、レモン水と赤ワインしか飲まない
4、スクワットと腕立て伏せをそれぞれ20回、6セットやる
5、真っ直ぐに立つ
6、皆に挨拶をする
リストの中には、当たり前に思えることもたくさんあります。しかしながら、こういった些細なことを徹底することによって、成功する組織が生み出されると考えています。
 

感謝の気持ち

ドーシー氏はもともと言語障害を抱えていました。そんなドーシー氏は就学前には言語障害を克服します。
これは両親の愛情の賜物です。そのため、ドーシー氏は成功した現在も両親に感謝の言葉を忘れていません。

全ての両親は、その子どもが夢を追うための能力と勇気を持つことを望むものです。励ますことは簡単です。しかし、新しいことに挑戦する勇気を育み、その機会を提供することは、最も難しいことかもしれません。

このような感謝の気持ちが、成功するチームを組織することに繋がっているのでしょう。

起業して成功するには?

ここまで成功した3人の起業家を見てきましたが、3人に共通している点は、「何かを徹底してやり遂げる情熱」です。
この情熱こそが、何か困難なものにぶつかった時に、その壁を越えることに繋がるのです。
これから起業して成功したいと考えている方は、ぜひ、「どんな壁が立ちはだかったとしても諦めない情熱」を持ち合わせてください。

【よく読まれている記事】
総利用者数300人突破!! 「起業の科学」著者田所雅之氏による、ここだけでしか見れないコンテンツ

『enfacスタートアップサイエンス』は、世界で5万回シェアされたスライド「StartupScience」制作者の田所雅之氏が、書籍300冊、経営者のブログ500本、自身のシリコンバレーでの起業経験と1000人以上の起業家を取材する中で体系化した知識を、動画ラーニングのenfacが、いつでもどこでも学びやすくまとめた動画学習コンテンツです。


2017年6月より1年間をかけて企画・撮影した105本。今後も、毎月2-3本新しいコンテンツをリリースし、学びを深めていくことをサポートします。
コンテンツを学習することで、「試行錯誤で時間を浪費する」「チーム内で噛み合わないコミュニケーションを続ける」などの無駄を省き、チームが本来の目的や使命に向かってより効果的に進むことができます。

これ以上は記事がありません

読み込むページがありません

おすすめの記事