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アメリカを代表する投資家ウォーレン・バフェット
みなさんは、アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏をご存知ですか?
ウォーレン・バフェット氏は、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主として、最高経営責任者を務めています。
莫大な資産を持ちながらも、故郷であるネブラスカ州オマハで質素な暮らしを送っていることから、敬愛の意を込めて「オマハの賢人」とも呼ばれています。
そんなウォーレン・バフェットの投資方法や考え方には、偉大な投資家ならではの特徴があります。
今回は、ウォーレン・バフェットがこれまでに取ってきた手法から、成功のための行動様式や心のありようを探っていきます。
ウォーレン・バフェットとは?
出典:www.toptenepic.com
ウォーレン・バフェットは、1930年8月30日にアメリカのネブラスカ州オマハに生まれました。
幼い頃から様々なビジネスに挑戦し、初めて株式を購入したのは11歳の頃だったといいます。
そして、13歳にして所得税の申告を経験し、高校を卒業する頃にはすでに年収6万ドル以上を誇っていました。
ネブラスカ大学を卒業後は、ハーバード大学のビジネススクールへの進学を志すも、失敗に終わってしまいます。
その後、投資家として有名なベンジャミン・グレアムがコロンビア大学で教鞭を執っていると知ったウォーレン・バフェットは、同大学のビジネススクールへ進学し、投資について学びました。
出典:moneytoday.jp(ベンジャミン・グレアム)
こうして経済学修士を取得し、一時は師であるグレアムの会社で働いていました。
勤めていた「グレアム・ニューマン」の解散を機に故郷オマハへ戻り、投資会社「バフェット・パートナーシップ」を興したのは、1956年のことです。
1969年に同社を解散すると、当時総額500万ドルにまで及んでいた資本を元手として、ネブラスカ州の繊維会社「バークシャー・ハサウェイ」の経営権を取得しました。
しかし、時流とともに経営再建が困難となり、1985年には繊維業を畳むことになりましたが、ウォーレン・バフェットは投資会社としてバークシャー・ハサウェイの名を残し、今日まで同社の会長兼CEOを務めています。
出典:www.entrepreneur.com
ウォーレン・バフェットが大学院卒業時に所有していた資産1万ドル(120万円)は、あれから約50年を経た現在、300億ドル(3兆6000億円)を超すまでに増大しています。
ウォーレン・バフェットは、コカ・コーラやウォルト・ディズニー、アメリカン・エキスプレス、ワシントン・ポストなどの銘柄に投資を続けた結果、見事にこれほどまでの成功を収めました。
ウォーレン・バフェットの意思決定のルール
出典:www.crowdact.com
ウォーレン・バフェットは、時間の有効活用における能力に大変優れた人物としても知られています。
とりわけ金銭面に関する時間の使い方については、彼の右に出る者はいないほどだと言われています。
ウォーレン・バフェットが効率よく生産性を高められた陰には、必ず踏むという意思決定の方法がありました。その方法は以下の通りです。
1.仕事において成し遂げる必要のある、25項目の目標をリストに書き出す
2.書き出したリストのうち、最も重要な目標を5項目に絞り込む
3.残りの20項目は置いておき、まずは絞り込んだ5項目を成し遂げることにだけ集中する
ウォーレン・バフェットが「時間使いの腕利き」と称されているのは、余計なことを一旦切り捨て、重要なことにだけ集中してきたためでした。
こうして目指すべきところを選び出すことで、ウォーレン・バフェットは今なすべきことに向かってまっすぐに進み続けたのです。
ウォーレン・バフェットの投資のルール
出典:mnky.jp
ウォーレン・バフェットは、投資する銘柄を決める際にも明確な判断基準を定めています。そのポイントは以下の通りです。
1.その銘柄は、半永久的に持続する商品やサービスを提供しているか?
2.その銘柄が提供する商品やサービスは、他社による模倣が困難なほど圧倒的な優位性を持っているか?
3.その銘柄が携わっている市場の規模が大きく、今後も成長し続けることが見込めるか?
この3つの質問すべてにイエスと答えることができて初めて、ウォーレン・バフェットは投資に乗り出すのです。
また、ウォーレン・バフェットは、一度投資先を決めてしまうと簡単に株を手放すことはしません。ウォーレン・バフェット自身、次のような言葉を残しています。
一時的な株価の下落に惑わされず、長期的な投資を続けてきたからこそ、ウォーレン・バフェットは幾多の成長企業の発展とともに利益を上げてこられたのです。
ウォーレン・バフェットの名言
ウォーレン・バフェットの発言には、彼の投資に対する考え方や哲学が如実に表れています。数々の名言の中から、いくつか紹介します。
“お金持ちになるためには、2つのルールを守りなさい。
ルールその1:絶対に損をしないこと。
ルールその2:絶対にルール1を忘れないこと”
“信頼できるもの、かつ10年、20年、50年経っても皆がほしいと思うものを作る事業なのか。
これらが、私が投資判断をする上での基準です。それについて、見方はまったく変わっていません”
“習慣とはとても軽いものであり、普段はその存在にさえ気づきません。
しかし、一度意識すると、非常に重く断ちがたいものであることがわかります”
また、ウォーレン・バフェットは、お金だけが大事ではないことも肝に銘じています。
こうした価値観が、巨額の寄付を通じた慈善活動にもつながっているのでしょう。
“お金は、ある程度まで私たちを面白そうなところへ連れて行ってくれます。
しかし、お金があっても、自分のことを愛してくれる人の数が増えたり、健康になれたりすることはありません”
“愛を得るには、愛される人間でなければなりません”
ウォーレン・バフェットまとめ
幼い頃から「僕はお金持ちになるんだ!」と言って聞かなかったというウォーレン・バフェット。
そのまっすぐな姿勢が、世界も羨む大成功を引き寄せたのかもしれません。
自身の決めたルールや価値観を一心に貫き続けている間は、ウォーレン・バフェットはこれからも偉業を成し遂げ続けることでしょう。