社長といえば、高級住宅街に豪華な家を持っているものだというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際のところ、どの地域に多く住んでいるのかを知る機会はほとんどありません。
そこで今回は、東京商工リサーチが2014年に全国267万社に対して行った「社長の住む街」調査に基づき、そのランキングを追ってみたいと思います。

社長の住む街1位:東京都港区赤坂

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出典:http://photozou.jp/photo/show/1517641/225836072
トップは、東京都「港区赤坂」で2,103人です。
赤坂は、江戸時代には町屋や武家屋敷が造られ、多くの大名や旗本屋敷が存在していました。
明治以降は、官吏や軍人、富裕層が集まる都心有数の邸宅街へと発展しています。
さらに1955年(昭和30年)〜1980年(昭和55年)頃までは銀座と並ぶ高級繁華街として栄え、外資系企業社員および大使館の駐在員など外国人の多い街として華やかなイメージ持っていました。
2007年3月には、ホテル・オフィスビル・住宅・商業施設等からなる「東京ミッドタウン」が開業し、東京の人気スポットとなっています。

社長の住む街2位:渋谷区代々木

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出典:http://www.plazahomes.co.jp/info/area/yoyogi/
渋谷区代々木には1,777人の社長が住んでいるようです。
明治神宮や代々木公園に隣接する各国大使館も点在している土地柄で、高級住宅街があります。
2000年4月に都営地下鉄大江戸線「代々木」駅が開設したことで、交通アクセスがしやすくなったといいます。

社長の住む街3位:新宿区西新宿

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出典:http://www.stepon.co.jp/premier/tokyo/104/
新宿区西新宿には1,763人の社長が住んでいます。
日本屈指のターミナルである新宿駅の西側にあり、あらゆるアクセスの中心となっておりとても便利です。
繁華街や新都心と呼ばれる超高層ビルに囲まれたビジネス街、多くの複合施設が立ち並んでいます。
区立公園として最大面積の新宿中央公園が近くにあるなど、住環境が整っているといえます。

やはり「東京」が圧倒的に多い

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出典:http://www.arrivalguides.com/en/Travelguides/Asia/Japan/Tokyo

発表されている10位までのランキングはやはり全て東京都で埋めつくされています。

その理由としては、

・交通アクセスが良くて職住近接が実現できる

・買い物が便利である

・繁華街や文化施設にも近い

・災害リスクの低さなどを重視する「都心回帰」の動きが活発化している

といったようなものが考えられます。

東京都以外になれば、47位に葉山御用邸で知られる風光明媚な保養地である神奈川県「三浦郡葉山町」の1,020人がランクインしています。そこには著名人の家や別荘などが多く、海水浴場や葉山マリーナなどのマリンスポーツ施設も存在しています。

そして、48位には、自然環境に恵まれたベッドタウンの福岡県「筑紫郡那珂川町」の1,012人があります。

今後はどうなる?

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出典:http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/535538/res/1-2000/
東京に人が増える一方で、地方の社長数は2013年に比べて下がってしまっているところが多い結果となりました。

それは、「シャッター通り」に代表される中心市街地の衰退であるドーナツ化現象や、病院などの公共施設の郊外移転の動きも影響しているとみられます。

東京のように利便性の良い地域に人は集まる傾向にありますが、「住みやすさ」を比べると首都圏より一部の地方都市の方が価値は高いとの結果も出る場合もあります。

そのため、「利便性の高さ」は「住みやすさ」とは直結しないものと考えられます。

これから起業される方は、利便性の良さを重視するのか住みやすさを重視するのか、よく考えてみるのもいいかもしれません。

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