2015年7月1日、株式会社Sprocketは、B Dash Ventures株式会社、複数のエンジェル投資家から1.2億円の資金調達を実施したと発表した。調達した資金は主に、プロダクト開発に充てられる見込み。
ライターの視点
出典:https://www.sprocket.bz/feature/
集客にばかりに注力していては、サービスの拡大を目指すことができない世の中になってきている。
Sprocketは、独自開発のオートメーションエンジンを使い、自動的に消費者の育成ステージに合わせた最適なシナリオを実行するリピーター育成プラットフォームである。
消費者の心理を刺激することで「ついもうちょっと使う」状態を生み出すことで、すこしずつ製品やサービスに感心を持ち理解を深め、階段を上がるようにロイヤルカスタマーに育成していくというものだ。
Sprocketはすでに大手企業での導入実績が多数あり、Webサイトの再訪率や回遊率だけでなく、ECサイトでのユーザあたり購入金額、コミュニティサイトでの投稿率などの各種ターゲットKPIを最大4倍まで向上させてきた。
出典:https://www.sprocket.bz
資金調達の決め手は、「心理」をうまく利用してリピーターを育成するための新しいサービスを提供している点にある。
これまでデジタルマーケティングは集客が主流であり、集客後のユーザ体験をいかに豊かにするかという課題はあまり解消されてきていなかった。
Sprocketはこの領域にフォーカスし、リピーター育成を自動化するツールを提供しているのだ。
その中でも特に、心理的なインセンティブに着目することでお金を使わずにユーザの行動を促進できることが特徴である。
今回調達した資金は主にプロダクト開発に充てられ、今後はさらに、行動データに基づく分析機能の充実、ユーザ体験ウィジェットの充実を行っていく予定だ。
今後機能を絞り込み、利用しやすい形での価格帯での提供も予定しているようなので、リピーターの獲得に頭を抱えてしまっている方は、一度使ってみる価値はあるかもしれない。
会社概要
Sprocketは株式会社ゆめみの新規事業を2014年4月に分社独立して誕生した。マーケティングの領域において、リピーター育成を自動化するプラットフォームを提供することで、デジタル時代ならではの企業と消費者の結びつき(エンゲージメント)を創造していく会社である。主な導入実績として、企業ブランドサイト/コミュニティサイト/ECサイトなどがあり、再訪率、投稿率、購入金額といったターゲットKPIを150~400%向上させた実績がある。
設立は2014年4月1日、本社は東京都世田谷区にあり、代表取締役は深田浩嗣氏である。
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