プレゼンテーションを人前ですると、多くの人が不安になるはずです。
特にこれから社会で活躍する学生にとっては、このような機会もあまりなく、「緊張するな」というほうが無理な話です。
たとえ本番で緊張しても、プレゼンの本来の目的を考え、失敗しないように準備することが大切です。
1にも2にも、まず練習
一般的には1分300文字と言われますが、これには個人差もあります。原稿が多すぎて最後まで話ができないと思えば、つい早口になることになりますので、事前にしっかりと練習をすることが大切です。その際には、話し方に強弱をつけることで、相手にインパクトを与えることができるか考えてみてください。
練習せずにうまく話せる人は多くありません。練習をするというのは簡単のように思いがちですが、時間だけでなく、相手の関心を惹くための工夫は、大変難しいものなのです。「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤し、地道な練習を繰り返すことがプレゼンでは大切なのです。
「会場の両端を見ること」
いざプレゼンの会場に入ったら、まず、最初にすべきことがあります。緊張すると資料の確認に時間を費やす人もいますが、「会場の両端を見ること」を一番忘れてはいけません。つまり、会場の広さや参加者の人数を把握し、「自分がどれだけの人に向けて話すのか」を認識することから始めましょう。
会場によっては、プレゼンの方法が変えないといけない場合があります。卓上で話をするだけでいいのか、あるいは歩きながら話をするのか、そしてどのような身振り手振りを行うのか、会場を見渡すことで、どの方法が最適なのかも確認することができます。
プレゼンの目的は相手に伝えることにあります。緊張して失敗しないためにも会場の確認は必要不可欠です。
全員に関心を持ってもらおうとしない
さていよいよプレゼンが始まります。会場の場で緊張が高まるのもこの時です。この時にプレッシャーを感じない人はいないはずです。
通常は発表者1人に対して多くの観客がいるため、話す人にはかなりのプレッシャーがかかります。緊張がほぐれて自分のペースで話しができるようになるまでは、自分を見てくれている人に話しかける方法が有効です。
聞いていない人に話しかけると、いろいろな不安が高まりますので、まずは聞いている人に向かって話しをすることをお勧めします。
全員が食い入るように聞いてくれることはほとんどありません。であれば、自分の話を聞いてくれている人だけに向けて話したほうが、気持ち的にも楽です。
プレゼンの目的は相手に伝えることにあります。いろいろなコツがあるでしょうが、自分に合った方法を見つけ、目的をしっかり確認することが大切です。
特に緊張してしまう人は、「うまくやろう」という思いが強いと思います。もっと肩の力を抜いて、リラックスしてプレゼンに臨んでください。