リクルートが47.7億円で買収したEdTech系スタートアップ『Quipper』。
今回は、現在リクルートの傘下でオンラインラーニングプラットフォームを展開している、同社について紹介します。

「知恵のマーケットプレイスを作りたい」

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出典:http://jp.techcrunch.com/2015/07/03/recruit-acquired-quipper-for-4-8-billion-yen/
創業者は元DeNAの渡辺雅之氏です。『Quipper』を通して目指すのは、知恵のマーケットプレイスを作ることです。それは、勉強したいものやすべきものが1箇所に集まり、国境や貧富の差を超えてアクセスできるようなサービスを指しています。
そんな『Quipper』の社是「Distributors of Wisdom」と、リクルートの学習サービスのビジョン「世界の果てまで、最高の学びを届けよう」は、同じものを指しているように見受けられます。
しかし、ヒト、カネ、ブランドなどリクルートが持つリソースにはまだまだ及びません。同じゴールを描いているのであれば、リクルートのような大きな企業を敵に回すのではなく、協力して一緒にやっていくべきだという判断を下したのではないでしょうか。

事業内容をピボットしてユーザーが拡大

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出典:https://www.quipper.com/en
『Quipper』が創業してから最初の3年間は、子供向け4択式モバイルクイズや、大人も含めたeラーニングのプラットホーム事業を運営していました。黒字化した月もあった中で、「これじゃないな」と渡辺氏は思ったそうです。
そして2014年、『Quipper School』にリブランディングを行いました。『Quipper School』は、教師向けに、宿題や授業中の課題の教材をコンテンツとして提供しています。また、先生が手作業で行っていた問題のプリントアウトや回収、丸付け、進捗管理といった業務をオンライン化して手助けするものになっています
学校生活の中で、子供たちにとっては休み時間でも、先生たちはその間に次の授業準備をしなけらばならなかったり、実際には休憩できていない現状があります。そんな先生たちにとって、無料で使える『Quipper School』は、日頃の負担を大きく軽減してくれる、非常に便利なサービスとして受け入れられたのです。
こうして、教師向け宿題管理ツール『Quipper School』は軌道に乗りました。
 
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