大勢の人の前でプレゼンするのは誰でも緊張するものですが、軽快かつ論理的で聞き手の印象に残るトークをしたいですよね。
今回は主にプレゼン初心者の方のために、印象に残るためのプレゼンテーションのコツについてまとめてみました。
まず、自分が信用できる人間だと相手に思ってもらうこと
プレゼンの成否は第一印象でほとんど決定してしまうとよく言われますが、これはあながち嘘ではありません。残念な話ですが、初めて聞く話に疑ってかかるのが人間の本能です。
それが今日初めて会った人の話であればなおさらです。プレゼンの内容がいかに論理的で素晴らしいものであっても、第一印象でつまずいてしまうと、聴衆は聞く耳を持ってくれません。
印象に残るプレゼンをするためには、まず自分が信用できる人間だと相手に思ってもらえるように演出することが大切です。
第一印象を高めるポイントとしては、まずシンプルで清潔感のある服装を選びましょう。この記事では詳しく紹介できませんが、シーンに適した無難な服を選ぶことが大切です。
そして、あいさつはセオリー通りに行い、決して奇をてらわないことです。
ゆっくりとはっきりした口調で、まず自分のプレゼンのために時間を割いていただいたことに対して感謝の気持ちを伝えましょう。
これで多くの聴衆はあなたの話を聞くモードになるはずです。
伝えたいメッセージはシンプルに
プレゼンは自分の仕事や研究に関することなど、自分の得意な分野に関する内容であることが多いでしょう。
それだけに、あれもこれもと内容を詰め込んでしまいがちです。
しかし、人間が短時間に覚えられることはそれほど多くありません。
ある研究によれば、多くの人間が短期記憶で覚えられることは7個程度と言われています(心理学の用語では「マジックナンバー7±2」と言います)。
さらに、多くの場合、聴衆はあなたの話す分野に関してあなたよりも知識が少ないことがほとんどです。
伝えたいメッセージはできるだけ重要なことだけ(多くても3つまで)に絞り、シンプルな言葉で伝えることが大切です。
「状況 - 複雑化 - 疑問 - 答え」で考える
メッセージを伝えるためには、ある一定の論理の組み立て方があります。
それは、「状況 - 複雑化 - 疑問 - 答え」という4つのステップを踏むことです。
例えば、あなたの一番伝えたいメッセージは「当社のサービスを利用すれば御社の人材採用コストを下げられる」ということだったとします。
まず、聞き手がすでに知っている事実を確認します(状況)。この場合は「人材採用には多くのコストがかかる」ということになります。
この状況の中である緊張状態が発生します(複雑化)。たとえば、「優秀な人材確保を続けながらも、採用コストを削減しなければならない」となります。
そして、複雑化した状況のなかで「どうすれば採用コストを削減できるか?」という「疑問」が自然に聞き手のなかに生まれます。
そしてあなたはこれに「当社のサービスを利用すべきだ」と答えます。
この4つのステップを意識することで、聞き手には論理的で腹に落ちるプレゼンとして伝わるのです。
ぜひ覚えておいてください。(バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」という本がおススメです)
最後に
印象に残るプレゼンをするために重要なのは、あなたが話したいことを話すのではなく、聞き手があなたの話にどんな印象を持つかを想像しながら準備をすることです。
プレゼンの上達に近道はありませんが、以上のことを意識して繰り返し練習することで、きっと聞き手の印象に残るプレゼンができるようになるでしょう。