起業する女性と聞くと、勝ち気で男勝り負けず嫌いのキャリアウーマンのイメージを想像しがちですが、必ずしも創業する女性のすべてが会社を右肩上がりに成長させることだけが目的ではありません。
株式会社Lalitpurを創業した向田麻衣氏は後進国の雇用を創造するために会社を興した女性です。

ネパールでの雇用を創出するために起業

大学卒業後、化粧品メーカーに就職した向田氏は会社を起業する前に2009年に一般社団法人である「Coffret Project」を開始して、ネパールやトルコ、インドネシアなどのアジアの新興国に向けてワークショップを行うなどの活動をしてきました。

”メンタルケア・プログラムを人身売買の被害者であるネパールの女性に提供してきました。(シュウ ウエムラ提供の)化粧ボックスを開くと、女の子たちは目をきらきらさせて恥ずかしそうに笑います。”

(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38957より抜粋)
未だ人身売買など人権意識が低い発展途上国の女性に、お化粧やメンタルケアを通して働きかけてきた向田氏が、株式会社Lalitpurを創業したのは、事業や会社を成長させたい、大きくしたいというよりもネパールで雇用を創りたい、人身売買を根絶したいという強い思いでした。

自然とつながっていった協力者たち

”Coffret ProjectもLalitpurも、協力・支援していただいている方々のお蔭で前に進んでいます。応援いただいている方々は、ほとんどが友達の紹介から芋づる式でわらしべ長者的につながっていきました。それから、ホームページを見て商品提供したいと連絡いただいた化粧品会社の経営者の方もいらっしゃいます。”

(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38957?page=5より抜粋)
向田さんの起業の精神はやはり、ネパールで人身売買に苦しんだり、売春に身を落としてしまう人を助けたいという純粋な思いです。
しかし会社経営というものは、それだけで成り立つほど甘くありません。
知人や友人、インターネットを通じて支援者や協力者を募る才能にも長けていることがよくわかり、その意味で人脈を増やし、未開の地を開く性質を持っていることがわかります。

ボランティアと化粧品販売は分ける

“化粧品事業Lalitpur (ラリトプール)ですが、2013年5月に発売し、いまオンラインショップと都内4店舗で販売しています。色々なメディアにコンスタントに取り上げてもらっています。そのおかげもあって販売は徐々に伸びています。”

(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38957?page=2より抜粋)
オンラインショップと店舗販売で売り上げは順調だと言います。
しかし向田氏は本来の目的を全面に出すマーケティングすることのデメリットも理解しており、その意味で戦略的な人です。
このヒマラヤハーブを活かしたネパール産化粧品の販売は今後も注目していきたいですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
女性の起業家の中にも、社会起業家的な側面の強い起業家がいることが伝わったかと思います。
組織規模に拘らず、どのような事業をしているのか、が大事なのかもしれません。
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