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映画を上映したいけど……
「カフェやオフィスで人を呼んで映画の自主上映会をしたい。でも上映権利許諾をどこに問い合わせていいかわからないし、初期費用が高そう…」
その懸念はまさにその通りです。
映画の権利許諾をどこに問い合わせていいかわからなかったり、初期費用が高かったり(1回の上映に数万から数十万)と、これまでの自主上映会はハードルが高いものでした。
仮に上映する初期費用が10万円とし、入場料を1,000円とした場合、最低100人は集客する必要がありますし、カフェやオフィスの一室などの小さな会場では、そもそも赤字前提で上映をしなければなりません。
そのような事情で自主上映会を断念してしまう人に朗報です。
誰でも簡単に、しかも初期費用ゼロで映画の自主上映会を開催できるサービスが誕生しました。その名も「popcorn」。映画のサービスというだけあって、サービス名も映画のお供であるポップコーンです。
今回はそんな誰でも映画館を作ることができるサービス「popcorn」をご紹介いたします。
誰でも映画館を作ることができるサービス「popcorn」とは?
「popcorn」とは、株式会社ポップコーンシアターが提供する”初期費用ゼロ"で"誰でも簡単"に自主上映会を開催することができるサービスです。
「popcorn」では、下図のようなビジネスモデルを展開しています。
起業tv編集部作成
このように「popcorn」では、これまで映画の自主上映会をする際にネックとなっていた、上映許諾の煩雑さと初期費用の高さを、①Web上での一括管理と②チケットが購入された分だけ手数料を「popcorn」に支払うモデルの2点で解消しています。
加えて、映画作品をネットを介したストリーミング配信で供給することにより、自主上映会をする際にブルーレイディスクを送っていた映画制作会社や配給会社の手間とコストを削減しています。
入場料は「popcorn」上で決済され、手数料を引かれたものを上映者に支払われます。この「popcorn」の仕組みにより、主催者側にかかるコストは実質”場所代”のみということになりました。
「popcorn」登場により生まれるマイクロシアターの可能性
出典:popcorn.theater
「popcorn」の”初期費用がゼロになる”という特徴は、自主上映会の数が増えることを促進するだけでなく、カフェやコワーキングスペースなどが映画館となる”マイクロシアター”の数の増加を促すと株式会社ポップコーンシアターは主張します。
「popcorn」上でシアター登録することで、リアルだけでなくWeb上でも集客をすることができます。
出典:popcorn.theater
全国のカフェやバー、オフィスが夜21時から映画館になれば、全国各地で素敵な出会いが生まれるかもしれませんね。
「業界の”負”を解消する=イノベーション」という方程式
出典:www.photo-ac.com
映画産業市場は、7377億円と大きく、近年「君の名は」や「シン・ゴジラ」などの歴史的ヒットが連続で飛び出すなど市場自体は好調です。しかし、好調な映画産業とは裏腹に、自主上映会は赤字覚悟のもので、多くの人に見て欲しい映画の公開を断念してしまう現実がありました。
その問題を解決した「popcorn」は、自主上映会市場の”負”を解消するビジネスモデルと言えます。「popcorn」の普及により、自主上映会の回数が増え、普段の生活ではない新たな出会いが増えることは、我々の人生を一層豊かにしてくれるのではないでしょうか。