今回のインタビューでは、ポノスの辻子依旦氏に、「ネイティブゲーム開発のこだわり」や「会社の代表を継いだ経緯」「口コミを呼ぶしかけ」「起業志望者へのメッセージ」について嶋内(アントレプレナーファクトリー代表)が伺いました。
経歴
1984年大阪府生まれ。高校卒業後、イギリスへ留学。帰国後、カーディーラーに勤務。2011年にポノス株式会社に入社し、取締役に就任。人事担当やゲーム開発の予算管理など、バックオフィス業務の責任者として経営を支える。2012年、代表取締役 CEOに就任。
事業内容について(00:20~)
父親が創業した会社です。初めはネジの製作会社でその中のIT部門として画像処理技術を開発しようとしたのがポノス株式会社の始まりです。なぜネジ屋さんからゲームになったかというと、家族と旅行へ行った時にカプコンさんの船が停まっていました。1年で船が買えるまでに成長するんだと、すごい成長性を感じてゲームを作ることになりました。
imode サービスに参入し、モバイルの第一歩が始まりました。当社のゲームはちょっとした隙間時間にできるものを作っていて、口コミで集客をすることにこだわりました。順調に会員数が伸びていきました。その後ソーシャルゲームの最盛期を迎えました。ブラウザゲームを作る技術はなかったのでスマホネイティブのゲームを作りました。今そのネイティブゲームの波が来ており、そこにいる状況です。
会社の代表を継いだ経緯(02:57~)
突然亡くなった父から継いだ会社。自分を信じて進むしかなかった
大学時代はイギリスで過ごしており、自動車工学を学んでいました。ゲーム会社を経営していくことには興味がありませんでした。
その後、自動車業界で3年ほど働いていたのですが、その頃、父からいろいろなことを繋いでいく方がいいのかという話をされ、当然のように精一杯やると答えて入社しました。入社後、2ヶ月で父が亡くなってしまいました。何か一緒に仕事を完了させるには短かすぎて、どういうものを引き継げたのか疑問に残りました。とりあえず自分を信じてやっていくしかないという状態になり、社長に就任して何とか進んできたという経緯です。