今年アメリカで全く新しいコンセプトのビジネスオンラインサービスがスタートしようとしています。その名は「ENJOY」。
今回はその、「ENJOY」を立ち上げたJohnson氏の波乱万丈のキャリア、そしてそのサービスについてご紹介します。

栄光と失態

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Johnson氏といえば、アップルストアの大成功、そしてその後大抜擢されたJ.C Penny社長としての失態、二つの真逆の実績が語られます。
 
2001年に入社したアップルでは、数々の新しい手法を取り入れ、ただの小売店ではなく楽しく時間を過ごせる場としてのポジショニングに成功しました。1平米あたりの売上高は、ティファニーやGAPまでも抜き記録を塗り替えました。
 
こうして、輝かしい実績により2011年よりアメリカのデパート、J.C.PennyのCEOとして迎えられるも、打ち出した戦略はどれも顧客に受け入れられず売り上げは激減してしまいます。
 
小売市場でもっともひどく不振に終わった戦略の一つと言われ、2年後には追われるように退任を余儀なくされました。

新しい コンセプトで小売へ再挑戦

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しかし失敗のまま終わるわけではありません。しばらく水面下で動いた後、Johnson氏は新しいコンセプトのビジネス「ENJOY」を2015年にスタートさせることを発表しました。
 
これは彼が小売業界へ復帰することを意味し、市場の注目を集めました。Johnson氏は理由をこのように語っています。
 
世の中トレンドはオンラインへと移りつつあるが、店頭販売で得られるニーズ (売り側、商品、顧客側)がなくなるわけではない。だれもこのことについて深く考えていないのではないだろうか
 
ENJOYのコンセプトは、店頭販売とオンラインでの間に生まれた強み、弱みのギャップを埋めるオンラインサービスを提供することです。
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小売のプロとして数十年もトップを走り続けてきたJohnson氏ならではの鋭い視点からの発想に共感し、2014年時点で投資家よりすでに3000万ドルの資金を確保しています。

まとめ

いかがでしたか?自分が正しいと信じ実績を作ってきた信念や戦略が、いつも正しい結果を生み出すとは限りません。
 
実際彼は、IT分野であるApple社では全米の記録を塗り替えた手法が、従来の顧客を多く持つデパートでは顧客の心をつかむことができませんでした。
 
しかし、Johnson氏はこの経験を生かし新しい分野への挑戦で復活を狙います。今後の動向に要注目です!
 
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