5月13日、クラウドソーシングを活用し、世界中の提携クリエイターと共に、ゲームやCGデジタルコンテンツの制作を行うPanda Graphicsは、SIG Asia Investments, LLLP及びMSキャピタル株式会社から資金調達を行ったことを発表した。調達額は明らかにされていない。今後は、調達先の資源を利用して東アジアでの事業成長に注力するとともに、更なる経営基盤の強化、さらに、既存サービスと親和性の高い新規サービスの事業展開を予定している。

ライターの視点

クラウドソーシング関連のビジネスが急速に拡大している中で、今回資金調達を行ったPanda Graphicsは、ゲームやデジタルコンテンツの制作を行っています。
2Dデジタルクリエイションと3Dデジタルクリエイションという2つの事業部に分かれて展開しています。
その2つについてそれぞれ見ていきましょう。
 
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まず2Dデジタルクリエイションにおいては、合格率約3%の狭き門を通過したクリエイターたちが、品質管理を行っています。
同社独自の管理システムを用いて顧客との進捗管理を行っており、煩雑なイラスト制作のチェックバックや品質のコントロールの負担を軽減しています。
2015年内に管理ツールの大規模なリニューアルを予定しており、品質管理やチェックバックが更に行いやすくなる予定です。
制作実績としては、サイバーエージェントのゲームアプリ『ボーフレンド(仮)』、SQUARE ENIXの『DRAGON SKY』などがあります。
 
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そして3Dデジタルクリエイションにおいては、業界経験10年以上のプロフェッショナルなスタッフが、一貫して高水準な品質管理を行っています。
この管理体制が非常に効率的であり、1ヶ月あたり100人以上が稼働する大規模開発にも対応できるそうです。
また、クリエイティブ業界のプロフェッショナルと強いネットワークを築いているため、プロジェクトごとに経験豊富なスタッフが、グローバルなネットワークの中から最適な制作ライン・制作方法を案内してくれます。
 
今回の資金調達の決め手は、この「グローバルなネットワーク」にあるのではないかと思います。
日本のアニメーション技術は世界でも高く評価されています。
その技術を、世界の国々の人と分かち合うことによって、さらに新しい作品を生み出したり、お互いの技術を享受することができます。
場所を選ばないというのはクラウドソーシングの強みであり、Panda Graphicsはその強みをうまく生かして事業を展開しています。
 
今後も、世界で利用されるクラウドワークスが登場してくることが予想されます。
注目が高まるクラウドソーシングの動向は、今後も要注目です!

会社概要

次世代ゲーム、映画のVFX、3Dプリント、拡張現実など、これからあらゆる分野で、デジタルコンテンツの需要の増加が予想される中、同社は世界中のアーティストやクリエイターと共に、パブリッシャーに最良のデジタルコンテンツを提供している。2D及び3DCGの企画、デザイン、制作及び販売を行う。
設立は2013年2月22日、所在地は東京都渋谷区にあり、代表取締役は倉富 佑也氏である。
 
Panda Graphicsの詳細についてはコチラ
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