オフィスでのランチ、どうしていますか?
みなさんは、平日のランチの時間をどのようにお過ごしですか?
同僚やチームの人々と外食に行ったり、お弁当を持参してオフィスでワイワイ話しながら楽しく過ごしているでしょうか。
ですが、みんながそのように過ごしているとは限りません。
中には、「誰かとお昼を食べに行きたいけど勇気が出ない...」「自分の他に人がいない...」というような理由から、泣く泣く”ぼっち飯”をしながら1人寂しく過ごしている方もいるかもしれません。
ですが、そういった人々の悩みを解決するアプリがフランスで登場したようです。
社内の人脈を広げられる「ソーシャルランチアプリ」
出典:www.fempreneur.de
”ぼっち飯”とおさらばできるアプリを作ったのは、起業家であるMarie Schneegans(マリーシュニーガン)氏。
このアイディアは、彼女の経験に基づいたシンプルな考えからきています。
彼女は、世界有数の金融持株会社であるUBSで夏のインターンシップをしていたとき、他の部署で働く人々となかなか会うことはできませんでした。
そこで彼女は、そういった人々にメールをしてランチに誘い始めました。しばらくすると、なんと彼女は会社の最高経営責任者(CEO)と一緒にランチをすることもできてしまったのです。
大企業で勤めている方は、彼女のように、「他の部署と交流したいけどできない」というような悩みを抱えている人も多いのではないかと思います。
多くの人々と交流することで、新しいことを学んだり刺激を受けたりすることができますし、こういった考えは非常に素晴らしいものです。もしも、部署間の交流が活発に行われるようになれば、それは会社の全体的な文化を向上させることにもつながります。
このように、彼女は自分自身の経験を通して、企業向けのソーシャルランチアプリを開発したのです。
ソーシャルランチアプリって、どういうアプリ?
出典:techcrunch.com
前述したような背景から生まれたこのアプリ、その名も「NeverEatAlone(ネバー・イート・アローン)」。
1従業員あたり月額5ユーロ(約650円)で利用することができます。
それを使って、所属部署や職種、趣味嗜好などをプロフィールに登録し、それを参考にしてランチ友達を探してコンタクトをします。
全く何の情報もない状態で会うよりも事前に情報がわかっていた方がアプローチしやすいですし、話も弾みます。
さらに、このアプリは単に社内の人脈づくりのみならず、仕事外の場での情報や知識の共有、若手社員へのコーチングやメンタリングの機会としても役立っているようです。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した「NeverEatAlone」は、ただ単に”ぼっち飯”の悩みを解決するだけではありませんでした。
それは、技術を通じて企業文化を改善することにつながる、大きな可能性を秘めたものなのです。
現に、エネルギー会社「Engie(エンジー)」や建設会社「Vinci(バンシ)」などのフランスの大手企業がすでに利用を始めており、今後は米国にも進出していく予定です。
個人の要望にも応え、社会の課題も解決できる「NeverEatAlone」のようなアプリが日本でも誕生していくことを期待したいと思います。