世界には、十分な医療を受けられない地域も多く存在しています。
今回は、そのような状況を変えるために医療関係者の海外での就職を支援し、世界での医療ビジネスをサポートする、株式会社メプラジャパンを創業した佐藤創氏の魅力に迫ります。
レールに無目的で乗ることの違和感
“…(中略)…キャリアの作り方は色々あるのに、画一的なレールに無目的で乗ることに強い抵抗を感じました。
大学受験の際に目的を考えずにレールに乗って挫折したことも影響していたのかもしれません。
結局、僕はそのまま就職活動を辞め、自ら起こした団体でのリーダーとしての活動に力を入れることに決め、学生団体からNPOの申請を行い、活動を行うようになりました”
彼は、高校の時に1度ビジネスを意識した時期もあったようですが、周りの環境に影響されて気づけば無目的にレールに乗る人生を送っていました。
そんな彼の転機となったのは、就職活動でした。
たしかに、全員が同じようなスーツを身に纏い、疲れた表情でいる集団というのは異様な光景です。
就職活動で同じような思いを抱いた人も少なくないと思います。
医療を選んだ理由
“ドクターが診察する時に患者を見ずに画面ばかり見ていたり、看護師もくたびれて、ホスピタルなのにホスピタリティがなく、まるで病院にいるほうが病気になる、とすら思いましたね。
そんな風に医療の現場の改善すべき点を目の当たりにしてからは、直感的に、「自分が取り組むべき分野は医療だな」と考えるようになったんです。
命と密接に関わる大きなテーマであり、ビジネスとしても大きな市場だということもあり、医療の分野なら、世界中の人を幸せにできるんじゃないかと思ったんです”
このように感じたのは、彼の母が体調を崩し、入院した時でした。
母のお見舞いに行っていた彼は、その現場の雰囲気に納得がいかず、「自分でなんとかしなければ」という使命感に駆られたそうです。
起業家の中には、突然の使命感から起業を決断したという方も大勢います。
そこで感じた直感の通り動いてみるのはなかなか勇気がいることですよね。
カンボジアの医療
“実際にカンボジアの医療の現場に携わるようになってからは、最低限の医療がなされていないことに驚きましたね。
そして、その現状を知ったからこそ、途上国の医療という分野で、病院の手伝いをするだけでなく、新しいビジネスを作ろうという気持ちも生まれました”
最低限の医療がされなていなかったカンボジアですが、そういった所だからこそ変化を感じることができ、成長を日々実感できるのだと語ります。
現在では、カンボジアに合ったモデルをということで、クリニックのマネジメントに加え、医療情報ポータルサイト、医療に特化した人材紹介事業の立ち上げなどを行っています。
そこで得た人脈を生かして、最終的には病院や研究所などをつくり、技術開発にも力を入れていく予定だそうです。
メプラジャパンが「世界の人々が医療を受けられる社会に」してくれることを期待しましょう。
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