子どもからお年寄りまで愛される、私たちの食生活に欠かせない乳製品。
その元となる乳原料やチーズの生産はどのように行われ、どんな形で市場に提供されていくのでしょうか。
今回は、2015年8月上場チーズの製造・販売を行う株式会社ラクト・ジャパンをご紹介します。
ラクト・ジャパンとは?
出典:http://www.lactojapan.com/corporate/philosophy.html
ラクト・ジャパンは、乳製品の輸入を中核とする食品専門商社です。
2008年5月に東京都台東区浅草橋において設立され、農産物、農産物の加工、販売を開始しました。特に、2010年から現在にかけては、中国、マレーシア、タイといったアジアを中心に子会社を設立しています。
ラクト・ジャパンの事業部門は、乳原料・チーズ部門、食肉加工品部門、アジア事業部門の3つの部門に分かれていますが、その中でも主力部門は乳原料・チーズ部門です。
乳原料・チーズ部門の乳原料においては、チーズ以外の乳製品原料全般、チーズにおいてはナチュラルチーズを全般に取り扱っています。この部門では生乳から派生した多種多様な原料を扱っており、550品目にも及んでいます。また、乳調製品も扱っており、乳調製品はアイスクリームなどの冷菓、乳原料さらにシチューなどの加工原料に使用されています。
食肉加工品部門では、冷蔵豚肉、生ハム、サラミ等を取り扱っています。
アジア事業部門では、シンガポールを拠点とする子会社「LACTO ASIA PTE LTD」を中心として、マレーシア、タイ、インドネシアに子会社および関連会社を設立して、乳原料・チーズ部門の事業を展開しています。このように、国内の市場は少子高齢化で伸び悩んでおり、アジア市場への展開を強めています。
ビジネスモデルやその特徴は?
出典:http://www.lactojapan.com/about/02.html
乳原料・チーズなどの乳製品の輸入をコアとする食品の専門商社として、ラクト・ジャパンは国内最大規模を誇ります。コア製品に特化することで独自のポジションを築き、日本が輸入する乳製品原料取扱量のシェアのおよそ30%を占めています。
それを通して培ったノウハウを活かして、豚肉や生ハムなどの食肉加工品の輸入事業も展開しています。いずれの分野・地域でも、各分野に特化し、ラクト・ジャパンならではの高い専門性を発揮した事業を進めています。