自転車は構造上、慣れないと転倒してしまうという特徴があり、複数人乗りは危険な行為であるため違反とされています。
今回紹介する乗り物は、大人2人と子ども1(0.5)人が一緒に乗ることができる3輪アシストEVです。これは複数人乗りが認められている乗り物で、以前(2011年6月)、WBSの「とれたま」で見た人もいるかもしれません。
今回は大阪市立大学杉本インキュベータに拠点を置く、ケイズ技研株式会社を紹介します。

3輪アシストEV「iTrike(アイトライク)」とは

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出典:www.kslabo.jp
「iTrike(アイトライク)」は複数人乗りを可能にする軽車両であり、3輪にすることでより安全性を増しています。
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出典:www.kslabo.jp
EV(電動自転車)なので、こぐ際の負担が軽くなっているので体力に自信がない人やお年を召した方でもらくらく運転ができるのです。さらに、22の自治体で乗車することが可能です。

差別化ポイントは"シンクロ機構"

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出典:www.patentwatt.net
ケイズ技研では同社が開発・製造する製品に「シンクロ機構」と呼ばれるシステムを導入しています。正式名称は「並列二輪姿勢安定懸架システム」です。
従来の3輪車はクッション機構が良くない方向へ影響し、段差や斜面で車体が傾いて転倒するリスクを持っています。その欠点を解決するシステムがシンクロ機構です。シンクロ機構は車体が左右に振られることなく、安定して走行することを可能にしました。
またカーブを曲がる際には車体をスムーズに傾斜させることができ、従来の3輪車になかった安定性をもたらしています。レジャー用をはじめ、バランス感覚が衰えた高齢者の移動用や荷物の運搬用等、様々な軽車両に応用できる技術になっています。

地域社会のコミュニケーションツールに

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出典:careerrocketeer.com
複数人での乗車が可能になるので、これまで以上に人とのつながりが生まれる効果も期待できます。最近は隣近所との付き合いが浅くなったり全くないところが非常に増えました。
iTrikeの登場によって、隣近所の高齢者やお子さんを自宅近くまで一緒に乗せてあげたり、避難訓練などでは一緒に乗せて避難場所まで誘導したりと、地域社会と繋がるきっかけを与えてくれます。
 
ケイズ技研は「造らねばならないモノを創る」をモットーに、社会が求めているモノ・人が必要としているモノを突き詰め、それを創ることを目指しています。
今後も世界市場に向けて、着々と開発を進めているようです。今後のケイズ企画の展開に注目しましょう。

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