Google、リーバイス、トイザラスの共通点とは?
Google、リーバイス、フェイスブック、トイザラス、DELL、エスティーローダー、世界的なブランドが並んでいますが、これら企業には共通点があります。何だかわかるでしょうか?
これらの企業にJPモルガン、ゴールドマンサックスを付けくわえたらどうでしょうか?ここでピンとくる方はかなり情報アンテナの感度が高い方だと思います。
そう、これらの企業の創業者は全てユダヤ系という共通点があります。
以前は金融系の会社で成功を収めていたユダヤ系ですが、最近はIT系でその能力を発揮している傾向があるようです。起業とIT、このキーワードはユダヤ系のルーツであるイスラエルの現在を象徴しているようにも思えます。
現在、イスラエルは“スタートアップ大国”“中東のシリコンバレー”と呼ばれていて、特にテクノロジー関連のスタートアップが育ちやすい環境が整備されています。
その中でも、近年注目を浴びているのがメディカルの分野です。今回は脳関連テクノロジーをサポートするイスラエル・ブレイン・テクノロジー社をご紹介します。
ペレス元大統領のビジョンに沿って設立
出典:israelbrain.org
イスラエル・ブレイン・テクノロジー社は2011年に創立された非営利団体です。イスラエル・ブレイン・テクノロジー社のミッションは実にシンプルで、イスラエルの脳関連技術を産業化させて、イスラエルを脳関連テクノロジーのハブに成長させるというものです。
イスラエル・ブレイン・テクノロジー社の誕生は、ペレス元大統領の構想から生まれました。長年イスラエルの大統領・首相を務めたペレス氏は、ノーベル平和賞を受賞したことで国際的には有名ですが、イスラエルでは国内産業を育成したことでも称賛されています。
イスラエルが“中東のシリコンバレー”と呼ばれるようになった背景には、ペレス元大統領の政策があったと言われています。
そのペレス元大統領がイスラエルの脳関連テクノロジーを発展させ、産業化を後押しさせるためにイスラエル・ブレイン・テクノロジー社の原型を考え出します。
明確なビジョン・ミッションを持つ経営陣
出典:www.timesofisrael.com
ペレス大統領の構想をRafi Gidron博士を中心とするメンバーが、イスラエル・ブレイン・テクノロジー社を設立して具現化しました。現在会長職にあるGidron博士は、脳神経関連などの会社を起業し運営した経験があり、アントレプレナーとして活躍していた人物です。
その他の主要メンバーも経験豊富な人物達で固めたイスラエル・ブレイン・テクノロジー社は、活動の4つの柱があります。
1. イスラエルの脳関連テクノロジー発展にサポートを行う
2. 脳神経関連に関心のあるアントレプレナー、イノベーター、投資家のコミュニティーを創設して運営する
3. 脳関連テクノロジーの魅力を世間に広め、ステークスホルダー間をつなぐ
4. 脳関連テクノロジーの情報センターとなる
出典:www.facebook.com
イスラエル・ブレイン・テクノロジー社の大きな活動として、イスラエル国内でBrainTechというセミナーを定期的に開催しています。世界各国から脳関連テクノロジーの著名人達が集うこのセミナーには、2015年にはペレス元大統領も壇上しています。
このセミナーでは最新のテクノロジーが披露されるだけではなく、イスラエルの脳関連産業の紹介、売り込みの場にもなっています。ここでイスラエルのスタートアップが羽ばたく機会を得ることも可能です。
既に脳関連テクノロジーの分野では存在感があるイスラエルの企業ですが、イスラエル・ブレイン・テクノロジー社の後押しでさらなる発展が見込めそうです。